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【第338回】

3Dレースゲーム「TrackMania Nations Forever」

ジェットコースターも裸足で逃げ出す奇想天外なコースのオンパレード

(08/05/09)
タイトル画面
   

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回はジャンプや一回転などトンデモなコースを爆走するのが楽しい3Dレースゲーム「TrackMania Nations Forever」を紹介しよう。

市販のトンデモレースゲームの最新作が無料で公開!

宙返りなんて当たり前。奇想天外なコースのオンパレードだ
宙返りなんて当たり前。奇想天外なコースのオンパレードだ
突然コースが狭くなったり柱が出てくるのも日常茶飯事
突然コースが狭くなったり柱が出てくるのも日常茶飯事
もちろんスピード勝負のごく一般的なコースも存在
もちろんスピード勝負のごく一般的なコースも存在
 「TrackMania Nations Forever」は、ジェットコースターのような一回転や落とし穴など、奇想天外なコースが楽しい3Dレースゲーム。すでにシリーズ化されているタイトルで、驚かされっぱなしのコースに加え、オンライン対戦や自分でコースを作るエディット機能などさまざまな魅力にあふれ、世界中にファンのいるゲームだ。本作は、5月30日に(株)オーバーランドから発売予定となっている“トラックマニア ユナイテッド フォーエバー”のデモ版にあたるものだが、コースの数が少ないだけでプレイ期間などの制限は一切なし。少ないと言っても65種類ものコースが収録されており、じっくりと遊べる太っ腹な無料ゲームだ。また、海外のタイトルながらメニューなどは日本語で表示され、安心して遊べるのもポイント。

 操作は、カーソルキーの左右で車体のステアリング、上でアクセル、下でブレーキおよびバック、[1]~[3]キーで視点変更、[Delete]キーでスタート地点からの“リスタート”、[Enter]キーで中継点からやり直す“リスポーン”、[Esc]キーでメニュー表示となる。急カーブやジャンプ、落とし穴によってコース外へ飛び出すのは日常茶飯事なだけに、好成績を出せないと思ったら素直にリスタートやリスポーンを利用しよう。

 ゲームの種類は、一人で楽しむ“ソロ・プレイ”、インターネット上でほかのプレイヤーとタイムを競う“オンライン・プレイ”、LANを使って複数人で遊ぶ“パーティ・プレイ”の3種類が用意されている。ソロ・プレイは、各コースでの最速ラップを目指すモード。各コースには、ラップタイムが遅い順にブロンズメダル、シルバーメダル、ゴールドメダルという3種類の敵が用意されており、それぞれのタイムを更新するとメダルを獲得できる。敵の走行はコース上に表示可能だが、プレイヤーにぶつかってもすり抜けるだけなのでラップ更新の目安として利用できる。タイムが伸びないコースでは、ゴールドメダルの動きを参考にするといいだろう。

 また、“過去5つのコースでシルバーメダルを獲得”といった条件を満たさないと遊べないコースも多い。条件には“コースを作成する”“オンライン・プレイをする”、といったものもあり、本作を隅々まで遊ばせようという意気込みが感じられて面白い。なお、コースは難易度が低い順に白、グリーン、ブルー、レッド、ブラックと分かれている。まずは白から挑んでいこう。

 ちなみに、コースの内容はコース名に含まれれる単語である程度把握できる。“Race”は1周のタイムを競い、数周走る場合は“Endurance”、障害物が多いと“Obstacle”、大ジャンプや宙返りがある場合は“Acrobatic”、直線が多く速度が出やすいコースは“Speed”となる。どのコースでも、一発目でゴールドメダルを獲得するのは難しい。とくにAcrobaticは、ジャンプのタイミングや角度がシビアな場合も多いため、何度もチャレンジが必要だ。ただし、各コースとも距離は短めで、ほんの10秒で終わってしまうこともあり、再スタートによるイライラはあまり感じさせない。ドンドン走って腕を磨いていこう。


敵に加えて自身の最高タイムの車も半透明で登場する   すべてのコースで遊ぶにはさまざまな条件のクリアが必要
敵に加えて自身の最高タイムの車も半透明で登場する   すべてのコースで遊ぶにはさまざまな条件のクリアが必要

オンライン対戦やコース作りにも挑戦しよう

オンライン・プレイは国別にサーバーが分かれている
オンライン・プレイは国別にサーバーが分かれている
 オンライン・プレイでは、世界中のプレイヤーを相手にレースが楽しめる。海外のユーザーと対戦するのは抵抗がある、という人もいると思うが、本ゲームでは国別にサーバーが分かれており、“Japan”も用意されているので安心だ。筆者がプレイしたところ、日本語名のサーバーがいくつか存在した。なお、オンライン・プレイではスペースキーを押すことでチャットが可能。日本語入力もOKなので、対戦相手とのコミュニケーションを楽しむのもいいだろう。さらに、任意のプレイヤーをフレンドとして登録すれば、現在オンラインかどうかといったチェックも可能だ。

 レースを楽しむだけではなく、自分でコースを作れるのも大きな魅力。スタート地点やカーブ、直線、ジャンプ台などあらかじめ用意されているパーツを組み合わせていくだけと、ブロック遊びの感覚で作っていけるので挑戦しやすい。コース作成のエディターにはパーツを限定した初心者用の“シンプル”と、細かく作り込める“詳細設定”という2種類のモードが用意されているのもうれしい配慮だ。このほか、車に色を塗ったり、ステッカーを貼ったり、文字を入力したりしてオリジナルのレースカーを作り出すことも可能。作り上げて遊ぶ楽しさも詰まっているのだ。


コース作成用のエディター機能も搭載。ブロック感覚で作っていける   レースに使う車の見た目を変えることも可能。作る楽しさも味わえる
コース作成用のエディター機能も搭載。ブロック感覚で作っていける   レースに使う車の見た目を変えることも可能。作る楽しさも味わえる

 このほかにも、ソロ・プレイとオンライン・プレイにはそれぞれランキングが用意されており、自分が現在世界で、またプロフィールを設定していれば日本国内で何位なのかもわかる。やり込むほど順位がアップしていくのは、なかなかの快感だ。

 このように、本作は無料のデモ版ながら、さまざまな要素により何時間でも遊べるボリュームがある。本作だけでも十分に楽しめるが、もし気に入ったなら、さらなるコースが楽しめる製品版の“トラックマニア ユナイテッド フォーエバー”もチェックしてみてはいかがだろうか。


【著作権者】Nadeo、Focus Home Interactive
【対応OS】(編集部にてWindows XPで動作確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-(08/04/16)
【ファイルサイズ】503MB

□TrackMania
http://www.trackmania.com/
□トラックマニア ユナイテッド フォーエバー オフィシャルページ
http://www.overland.co.jp/bhg/tmuf.html

(芹澤 正芳)




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