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Googleの“Widevine CDM”をサポートした「Firefox 47」ベータ版が公開

パフォーマンスデータをチェックするための“about:performance”画面なども追加

「Firefox」v47.0b1

 Mozillaは27日、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョン「Firefox 47」のベータ版を公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロードできる。

 「Firefox 47」では、「Adobe Flash Player」がインストールされていない環境でも、埋め込みのYouTube動画をHTML5の“video”要素で再生できるようになるほか、DRMで保護されたメディアをHTML5の“video”要素で再生するために、新たにGoogleの“Widevine CDM”がサポートされた。“Widevine CDM”は「Silverlight」に依存しているストリーミングサービスのための代替ソリューションで、ユーザーが初めて“Widevine”を利用する際に有効になる。ちなみに、「Firefox」は“Widevine CDM”以外にも“Adobe Primetime CDN”をサポートしている

“about:performance”画面

 そのほかにも、ハイパフォーマンスPCにおけるVP9サポートの有効化、“ChaCha20/Poly1305”暗号スイートの追加、サービスワーカーのデバッグ機能の強化といった改善が盛り込まれた。また、「Firefox」のパフォーマンスデータをチェックするための“about:performance”画面が追加されている。

 なお、「Firefox 47」では未署名アドオンを許可するオプションが廃止される(「Firefox 46」で行われるはずだったが延期)。安定版の「Firefox」でアドオンを動かすには、かならず署名を付けなければならなくなる。

ソフトウェア情報

「Firefox」Windows向けベータ版
【著作権者
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
47.0b1(16/04/27)

(樽井 秀人)