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「Adobe Flash Player 21」「Adobe AIR 21」が正式版に。ゼロデイ脆弱性の修正も

スケーリング機能の「Firefox 45」対応やローカルストレージ設定の簡素化が施される

「Flash Player」v21.0.0.182

 米Adobe Systems Incorporatedは10日(現地時間)、「Adobe Flash Player 21」および「Adobe AIR 21」(コードネーム:Sutter)を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。すでにインストールされている場合は、自動更新機能により自動で最新版へとアップデートされる。

 「Adobe Flash Player 21」では、「Firefox 45」でWebページの拡大率の変更に応じて、Flashコンテンツが拡大・縮小されるようになった。このスケーリング機能は、ActiveX版およびPPAPI版ではすでに利用が可能。

 また、ローカルストレージの設定が簡素化され、キャッシュのサイズが指定できなくなった。今後は、キャッシュを許可するか拒否するかの二択になる。そのほかにも、“Context3D”でGPUメモリ情報を取得できるようになるなどの改善が盛り込まれている。

 なお、本バージョンでは23件の脆弱性が修正されているので注意。同社が公開したセキュリティ情報(APSB16-08)によると、脆弱性の深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”。悪用された場合、攻撃者にシステムを乗っ取られる恐れがあるという。

 なかでも“CVE-2016-1010”は限定的ながら標的型攻撃に使われていることが確認されており、注意が必要。同社はLinux版「Adobe Flash Player」と「Adobe AIR」を除くすべての製品で、更新プログラムの適用優先度を“1(72時間程度以内を目安とした可能な限り迅速なアップデートが必要)”と定め、以下の最新版への更新を強く推奨している。

  • 「Flash Player」デスクトップランタイム:v21.0.0.182
  • 「Flash Player」延長サポートリリース:v18.0.0.333
  • 「Flash Player」Linux版:v11.2.202.577
  • 「Adobe AIR」デスクトップランタイム:v21.0.0.176

 なお、延長サポートリリースは何らかの理由で「Adobe Flash Player 21」を導入することが困難な環境を対象としたバージョンで、「Adobe Flash Player」のヘルプページからダウンロード可能。

 また、Windows 8.1の「Internet Explorer 11」用、およびWindows 10の「Internet Explorer 11」「Microsoft Edge」用の「Flash Player」の最新版は“Windows Update”を通じて提供される。また、「Google Chrome」用の「Flash Player」はコンポーネントアップデーターによる更新が始まっているようだ。バージョンはいずれもv21.0.0.182。

ソフトウェア情報

「Adobe Flash Player」Windows版
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8.1/10および64bit版の7/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
21.0.0.182(16/03/10)
「Adobe AIR」Windows向けデスクトップランタイム
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows Server 2008/7/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
21.0.0.176(16/03/10)