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Microsoft Expressionが終了へ、「Expression Web」「Expression Design」は無償化

「Expression Blend」は「Visual Studio」へ統合

“Microsoft Expression”のWebサイト

 米Microsoft Corporationは20日(現地時間)、同社が提供するデザインツール群“Microsoft Expression”シリーズを再編すると発表した。

 “Microsoft Expression”シリーズは、 デザイン性の高いWindowsアプリケーションやWebコンテンツを作成するためのデザインツール群で、以下の製品から構成されている。

  • アプリケーションデザインツール「Expression Blend」
  • Webオーサリングソフト「Expression Web」
  • ベクターグラフィックソフト「Expression Design」
  • 動画エンコードツール「Expression Encoder」

 “Microsoft Expression”シリーズのうち、「Expression Blend」は“Expression”ブランドを廃した上で開発環境「Visual Studio」へ統合される。現在、“WPF”と“Silverlight”への対応とアプリケーションのモックアップを作成できるツール「SketchFlow」を追加したプレビュー版「Blend + SketchFlow Preview for Microsoft Visual Studio 2012」が公開されており、次期大型アップデート「Visual Studio 2012 Update 2」での正式版リリースを目指して開発が続けられている。

 一方、「Expression Web」および「Expression Design」は開発が終了し、無償化された。現在、同社のダウンロードセンターからダウンロード可能。製品の販売はすでに終了しており、次期バージョンも提供されない。オンラインサービス“Expression SuperPreview Remote”のベータ版は、2013年6月30日まで提供される。

「Expression Web」
「Expression Design」

 また、「Expression Encoder」も開発が終了し、今後新しいバージョンは提供されない。ただし、有償版の「Expression Encoder 4 Pro」は2013年まで販売が継続されるほか、無償版の「Expression Encoder」の提供もこれまで通り行われる。

(柳 英俊)