NEWS （07/11/07　21:10）

「クセロReader ZERO」v1.5.0.4

画像をPDF化し、さらにOCRで抽出したテキストを検索

PDFのしおりを作成・編集できる

　（株）クセロは6日、タブ切り替え型で起動が軽快なPDFビューワー「クセロReader ZERO」の最新版v1.5.0.4を公開した。本バージョンにおける注目の変更点は、日本語対応のOCR機能を搭載したこと。文字が画像化されてしまったPDFを開いた場合に、本機能を利用すれば画像からテキスト情報を抽出してPDFに埋め込むことが可能だ。なお、OCR機能は1日に5回まで利用できる。

　OCR機能には、市販のOCRソフト「読取革命」などを開発しているパナソニック ソリューションテクノロジー（株）のエンジンを利用している。編集部にて試用したところ、FAXで送られた書類をスキャンしたものなど、文字の輪郭が若干崩れたようなPDFでもかなりの精度でテキストを抽出できた。

　なお、本ソフトにはPDF内の文字を選択する機能がないため、抽出したテキストは検索にのみ利用できる。OCR機能の実行後は文字列を透明テキストとして埋め込んだPDFが自動的に別名保存されるので、テキスト情報をコピーしたい場合は「Adobe Reader」などテキストコピーに対応したPDFビューワーを併用するとよいだろう。

　また、本ソフトにドラッグ＆ドロップしたBMP/JPEG/PNG/TIFF画像をPDF化する機能が追加された。OCR機能と組み合わせて利用すれば、画像に含まれる文字をテキスト抽出することも可能だ。

　そのほかPDFのセキュリティを設定する機能では、設定したセキュリティの種類を変更したり、セキュリティを解除できるようになった。さらに、PDFのしおりを作成・編集する機能なども追加された。

　従来からの機能としては、ページの並び替え機能や、アマノタイムビジネス（株）が提供するサービスと連携してPDFのタイムスタンプを埋め込み、PDFの存在証明や非改ざん証明に役立てる機能などを搭載している。

　本ソフトはWindows 2000/XP/Vistaに対応しており、非営利目的に限り無償で利用可能。現在、ベクターのライブラリページからダウンロードできる。なお、本ソフトは初回起動時より180日間が経過すると利用できなくなり、引き続き利用するにはその時点の最新バージョンを再インストールする必要がある。

　また、本ソフトは使用時に広告が表示されるが、本バージョンでは広告の表示方式が、Webブラウザーで広告ページを開く方式から、ステータスバー上にテキスト広告をティッカー表示する方式へと変更されている。

【著作権者】（株）クセロ
【対応OS】Windows 2000/XP/Vista
【ソフト種別】フリーソフト（非営利目的のみ）
【バージョン】1.5.0.4（07/11/06）

□クセロPDF／瞬簡シリーズ
http://xelo.jp/xelopdf/
□クセロReader ZERO(WindowsNT/2000/XP / 文書作成)
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se435636.html
□窓の杜 - 【NEWS】クセロ、高速起動のタブ切り替え型PDFビューワー「クセロReader ZERO」を公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2007/08/08/xeloreaderzero.html

（中村 友次郎）