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第000回:実写ケンカゲーム「小市民ファイト2004~開幕編~」

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年一ゲーム

【第000回】

実写ケンカゲーム「小市民ファイト2004~開幕編~」

3D対戦格闘ゲームはもう古い! 情け無用の実写ケンカゲームが登場!

(04/04/01)

 華麗なサマーソルトキックや豪快なジャイアントスイングなど、3D対戦格闘ゲームの技は美しく、爽快感に溢れている。しかし、そんな技と技の応酬は現実とかけ離れた幻想にすぎない。実際に我々一般人同士がストリートファイトをするとしたらどうなるのか? その技術も体力もない人間同士のケンカという日常的リアリズムを徹底的に追及したのが、今回紹介する「小市民ファイト2004~開幕編~」だ。


顔面パンチの連続ヒットで、フリーターの“ギブアップポイント”が急上昇
顔面パンチの連続ヒットで、フリーターの“ギブアップポイント”が急上昇

 「小市民ファイト2004~開幕編~」は、人間同士が1対1で向かい合って戦う対戦ゲーム。パンチやキック、凶器などで攻撃し、相手を倒すと勝利となる。画面構成は一般的な対戦格闘ゲームと同じサイドビューだが、グラフィックはリアルさを追求するため、実写を採用している。登場キャラクターは全部で8人。サラリーマンやコンビニ店員、プログラマーに雑誌編集者など、いずれも格闘技の素人なのが大きな特長だ。プレイヤーは選択したキャラクター以外の7人を倒し、最強小市民の証明である“プチブル・チャンピオン”を名乗ることがゲームの最終目的となっている。相手を倒す方法は3種類用意されており、パンチなどの攻撃で画面上部に表示された相手の体力ゲージをゼロする、組み技などで画面下部の“ギブアップポイント”を3.0以上にして相手を土下座、もしくは高速タップさせることで倒すことが可能だ。


棒による攻撃はリーチがあるだけでなく、自分で怪我しない点が有利
棒による攻撃はリーチがあるだけでなく、自分で怪我しない点が有利

 操作方法は左右のカーソルキーで前後移動を行い、相手の方向へカーソルキーを2回押すと回り込みが可能。ジャンプ、しゃがみ、バックステップは素人なのでできない。攻撃は[Z]キーでパンチ系、[X]キーでキック系の攻撃、相手の近くで[Z]キーと[X]キーの同時押しで組み技を出す。ただし、素人なのでフォームが定まっておらず、攻撃するたびに毎回違う攻撃が出るので注意が必要だ。また、体を鍛えていないのでパンチを放った側が手首を捻挫してダメージを受けたり、キックで空振りして転んだりする点も実にリアルである。さらに、なぜかバトル開始時に棒や金属バットで武装していたり、ボクシンググローブをつけて現れたりする場合もあり、その場合は攻撃が装備品によって強化されるので有利だ。なお、このゲームにガードは存在しない。


女キャラの手には最強武器の“布団たたき”が! 棒を装備した雑誌編集者もお手上げである
女キャラの手には最強武器の“布団たたき”が! 棒を装備した雑誌編集者もお手上げである

 本作のおもしろい点は、キャラクターが全員素人であるがゆえに、ノックアウト勝ちを狙うのが非常に難しいということだ。腰の入っていないパンチ、スキが多いキックなど、攻撃が当たっても威力が低いうえに、自分の攻撃でダメージを受けてしまうことも多く、なかなか相手の体力を減らしていけないのである。そこで狙っていきたいのが、“ギブアップポイント”を加算して土下座や高速タップを奪う戦法。“ギブアップポイント”はキャラクターの心の折れやすさを表しており、精神的なダメージを受けるとアップする。パンチを放って捻挫したときや攻撃を空振りしたときはもちろん、同じ場所を連続攻撃されたり、キャラクターごとに設定された弱点を攻撃されると“ギブアップポイント”は大幅に上昇していくので積極的に狙っていきたい。攻略のコツは、大振りの攻撃は極力避け、懐に飛び込んで細かいパンチの連打で一点集中攻撃を狙い、“ギブアップポイント”を上昇させることだ。ただしパンチの隙に組み技で返されることもあるので適度にフェイントも交えていこう。

 キャラクターの動作が遅めでスピード感もほとんどなく、モーションも素人まるだしでカッコよくないが、そのぎこちなさがかえって一般人同士のケンカというリアルさをうまく際立たせている。必死に攻撃をくり出したが空振りし、逆にボコボコにされるというシーンは情けないが思わず笑ってしまう。欲を言えば現役のヤンキーや頑固親父など、強烈なキャラクターも登場させてほしかったが、それは次回作のお楽しみとして取っておこう。

【著作権者】須手 五郎 氏
【対応OS】(編集部にて動作未確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-(04/04/01)
【ファイルサイズ】4.01MB

□小市民ファイト
http://www.shiminfight.co.jp/

(藤井 宏幸)


(画像制作:三ヶ日 未完)

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