Windows File Recovery

　「Windows File Recovery」は、誤って削除してしまったファイルを復旧できるコマンドラインツール。Microsoftが公式に提供しており、安心して利用できる。

　対応するファイルシステムは、以下の通り。Windowsデバイスで利用することの多いファイルシステムは網羅されている。

• FAT/exFAT：SDカードやフラッシュメモリ、USBドライブ（4GB以下）で利用されている
• NTFS：Windows環境でもっとも一般的なファイルシステム。PCに接続されたHDD/SSD、外付けディスクドライブ、4GB以上のフラッシュメモリやUSBドライブで利用されている

　また、動作モードが2つある。

• Regular（標準）モード：最近削除されたNTFS上のファイルを復元
• Extensiveモード：NTFS/FAT/exFATの全ファイルを対象に復元

　よくわからない場合は“Regular（標準）”、“Extensiveモード”の順に試すとよいだろう。フラッシュメモリやUSBドライブであれば、最初から“Extensiveモード”を利用すればよい。

　基本的な使い方は、コマンドラインに以下の書式で入力して実行すればよい（[]内は省略可能）。スキャンするドライブと復元ファイルを保存するドライブは別にしないといけない点に注意。

winfr （復元元のドライブレター）: （復元先のドライブレター）: [/（モード）] [/スイッチ]

　「\n 」スイッチを付加してその後にパスや検索キーワードを入力すれば、復元するファイルを絞り込むこともできる。ワイルドカード「*」を利用することも可能だ。