ニュース

マックロソフト、延長サポート終了後のXPの壁紙「草原」を「焼け野原」に

イルカのカイルがねちねちと嫌味を言うなど、ストレスをかける機能を実装

 マックロソフトは4月9日のWindous XP延長サポート終了を境に、継続してXPを使い続けようとするユーザーに対し、これまでの低姿勢でアップグレードをお願いする方針を転換し、精神的な締め付けを強化する方針を固めた。一向に最新OSへ乗り換えない既存XPユーザーの姿勢に業を煮やしたものとみられる。

 同社ではこれまで、既存XPユーザーに対して専用の乗り換えサポート窓口を設けたり、移行支援ツールの無償ダウンロード提供を行うなど下手に出る方策を中心にアップグレードを“お願い”してきたが、粘れば粘るほど優遇策を受けられる状況に、早期に乗り換えたユーザーからは不満が続出していた。これに加え、巨費を投じて開始した「XP卒業するなら今でしょ!」キャンペーンが「今どき『今でしょ』はないでしょ」とネットユーザーから韻を踏まれつつ突っ込まれたことでマジ切れし、既存XPユーザーに精神的なストレスをかけて移行を促す強攻策へと転じる方針を固めた。

 具体的な策としては、XPの延長サポートが終了する4月9日未明のWindous Updateで、XPデフォルトの壁紙である「草原」を焼き討ちして「焼け野原」へと差し替え、“XPは終わコン”感をビジュアルで演出する。また4月9日以降に「システムの復元」を実行すると、復元しすぎてWindous Meにまで戻ってしまう「システムの先祖返り」機能を実装。不安定さでは定評のあるOSのスキンに差し替えることで、動作が安定していることを理由にXPを使い続けるユーザーの深層意識を揺さぶる狙いがあるとみられる。

 さらに「マインスイーパーでクリック位置がランダムに上下左右数ピクセルずれる」「スピーカーをミュートにしていてもXPの起動音だけは町内に響き渡るほどの大音量で再生」「ヘルプを表示してもいないのに“お前を消す方法”でおなじみのOfficeキャラクター、イルカのカイル君が5分に1回は馴れ馴れしく話しかけてくる」といった地味ながらストレスMAXな嫌がらせも実施。

 このほか同社では広告施策として、XP発売とほぼ同時期にオンエアされ、ムカつくCMとして一世を風靡したApppleの「菊土也木兆子」さんをイメージキャラクターに起用。「XP、すごくない?」と彼女に絶賛してもらうことでXPからの離反を促すという手の込んだキャンペーンも予定するなど、なりふり構わない告知を今後も続けていきたいとしている。

(△□ 真弘)