短期集中連載

10年を超える定番クリーナー「CCleaner」を10倍使いこなす 第1回

クリーニングソフトの重要性を知り、活用する

「CCleaner」

 本連載では、定番クリーニングソフト「CCleaner」の機能を紐解き、各項目が実行しているクリーニングの対象を詳細に解説していく。今回は初回ということで、「CCleaner」自体の機能やインストールなど基本的な点について述べることにしよう。

11周年を迎えた定番クリーニングツール

 Windowsはその設計上、多くの一時(テンポラリ)ファイルを生成する仕組みを備えている。ソフトウェア実行時に生成する一時ファイルや、Webを表示するためにダウンロードしたHTML・画像ファイルのキャッシュなど、用途や生成タイミングを数えると枚挙にいとまがない。

 アプリケーションの利用や情報閲覧を終えれば、これらのファイルは不要ファイルとなる。また、アプリケーションが参照したファイル名などを記録する履歴情報はレジストリに格納されることが多いため、ファイルとは言い難いものの、不要ファイルの類いに数えていいだろう。

 このような不要ファイルの削除はユーザーニーズが高く、多種多様なアプリケーションがリリースされており、さらにはWindows自身もログファイルやインターネット一時ファイルなどを削除する「ディスククリーンアップ」を標準搭載している。もちろん、どのアプリケーション・機能を利用しても構わないが、不要ファイルの削除はWindowsの管理に慣れたユーザーでも、面倒な作業であるのはご承知の通り。

 そこでお勧めしたいのが、窓の杜でも定番ソフトとして紹介しているPiriform Ltd.製の「CCleaner」である。前述した各種不要ファイルの削除に加えて、レジストリ内の未参照エントリなどを削除する機能を備えたシステムクリーニングツールだ。

 詳しくは今後の連載で紹介するが、数多くのアプリケーションをサポートしているのも特徴の1つ。エクスプローラやIEに加え、「Firefox」や「Google Chrome」といったサードパーティー製アプリケーションもサポートし、Windows全体のシステムクリーニングが可能だ。

 なお、「CCleaner」は64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1を対応OSとしているが、Mac OS X版(v10.5〜10.9をサポート)もリリースされており、Android版も先日リリースされた。さらに「CCleaner」自体は無償で利用可能だが、リアルタイムモニタリングやクリーニング機能の強化、自動アップデートなどを備える「CCleaner Professional」(2,500円)や企業などでの利用を想定した「CCleaner Business Edition/Technical Edition/Network Edition/Network Professional」などの有償版も存在する。

 2003年にファーストバージョンをリリースした「CCleaner」は、今年で11年目に突入した。この手のジャンルとしては、老舗ソフトウェアに数えていいだろう。本連載では『名前は聞いたことがあるけど、試したことがない』『何となく使っているが、すべての機能を把握していない』といった方に「CCleaner」の使い方やポイントを解説していく。

「CCleaner」の導入

 まずは「CCleaner」の導入だが、インストールウィザードは日本語が選択できるため、選択で迷うような場面は皆無だ。強いて挙げれば、インストールオプションの“インテリジェントクッキースキャンを有効”という項目だろう。こちらはOutlook.com(ドメインはlive.com)やGmailといったログイン情報をCookieに保存するWebサイトを事前に登録し、Cookieの削除対象から除外するというもの。初期状態でチェックが入っているように、大きな問題がなければそのままにしておくとよい。

 また、「Google Chrome」および「Internet Explorer」(以下、IE)用Googleツールバーが未導入の環境では、インストールウィザードが導入をうながしてくる。もちろん必要に応じてチェックON/OFFを選択すればよく、必ずしも導入する必要はない。

特定サイトのCookiesを削除対象から除外する“インテリジェントクッキースキャン”を有効にするオプション。通常はチェックONのまま先に進む
導入時は環境によって、「Google Chrome」などのインストールを促される。必要に応じて対処してほしい

“インテリジェントクッキースキャン”でCookieを保持するWebサイト

 本機能がCookieを保持するWebサイトはGmailやlive.com以外にも、下記リストにあるWebサイトが対象となる。これらの設定は今後の連載で紹介する“クッキーリスト”で管理されているが、「CCleaner」作者のサイトである“*.piriform.com”も登録されているので、必要に応じてクッキーの保持設定を変更することをお勧めしたい。

  • fastmail.fm
  • google.com
  • login.comcast.net
  • login.live.com
  • mail.google.com
  • mail.lycos.com
  • mail.netscape.com
  • mail.ruauth.me.com
  • mail.yahoo.com
  • my.screenname.aol.com
  • ovi.com/services/signin
  • webmail.aol.com
  • webmail.earthlink.net
  • www.google.com
  • www.google.com/accounts
  • yahoo.com

「CCleaner」の基本的な使い方

 インストールウィザードを終えると、「CCleaner」が自動的に起動する。初期状態でメイン機能である“クリーナー”セクションの[Windows][アプリケーション]タブにある各種クリーンアップ項目はチェック済み。そのまま[解析]ボタンをクリックすれば、チェック済み項目を対象に削除内容の要約が列挙される。そして、[クリーンアップ開始]ボタンをクリックすれば、確認ダイアログを経て列挙した不要ファイルやレジストリエントリが削除される仕組みだ。

 なお、クリーンアップ項目の右クリックメニューからは、解析やクリーニングを個別に実行可能。また、要約をダブルクリックすれば、削除対象となるファイルなどの一覧を確認できる。テキストボックスにキーワードを入力すれば、絞り込み表示も可能だ。

 この際、残しておきたいファイル・フォルダやレジストリエントリが含まれている場合、そのファイルなどの右クリックメニューから[除外リストに追加]項目を選択することで、オプションの“リストから除外”項目にある除外リストに加わる。クリーニング後に動作が不安定になるケースがある場合は、同機能を利用するとよい。筆者はWindows XP時代にとあるデバイスドライバーのレジストリエントリを削除したところ、対象デバイスが正しく動作しなくなるトラブルに見舞われ、本機能で対処した経験がある。

削除項目の右クリックメニューからは、個別の解析やクリーニングも実行できる
要約の項目をダブルクリックすると、削除対象となるファイル・フォルダなどの一覧を確認できる。ここから除外リストへの追加やファイルの確認、ファイル名の一覧作成が可能だ

 ちなみに最初に[解析]ではなく[クリーンアップ開始]ボタンをクリックすれば、解析およびクリーニングを一括して実行できるので、削除対象を把握できる方はこちらの手順をお勧めする。なお、“レジストリ”セクションから行うレジストリクリーニングに関しては、少々動作が異なるので注意してほしい。詳しくは今後の連載で解説する。

 まずは初回ということで、「CCleaner」に関する基本的な部分について解説した。次回はクリーニング対象の1つ「Internet Explorer」について詳しく紹介するので、興味をもたれた方はぜひご覧いただきたい。

編集部より:本短期集中連載は毎週木曜日に掲載予定です。ご期待ください。