特集

安全確実!オンラインソフト導入術〜ダウンロードからインストールまで

オンラインソフトを使ってみたいけれど少し不安な方に

 窓の杜読者の皆様ならば一度ならずオンラインソフトをダウンロードされているだろう。だが、昨今のオンラインソフトを取り巻く環境は必ずしもすべてが善意で満たされているとは言えない。便利そうなソフトを無料でダウンロードできるように見せかけて悪意あるソフトを導入させようというものなど、ユーザーが誤認させられかねないデザインの広告が多々存在しているのも事実だ。

 本特集では、オンラインソフトを活用されたい方がより安全で便利にダウンロード・インストールするための注意事項をまとめた。より安全にオンラインソフトを利用する上で参考になれば幸いだ。

ダウンロードの準備

解凍ソフトを用意しておこう

 オンラインソフトはさまざまな形式で配布されているが、インストーラー形式と圧縮ファイル形式に大別される。インストーラー形式(EXEやMSI形式など)で配布されているものは、ダウンロードすればすぐ導入へ移ることができるが(まれに、そのまま実行できるEXE形式で配布されている場合もある)、圧縮ファイル形式(ZIPやRAR形式など)で配布されているものは“解凍”しなければ使えない。

 最近のWindowsには幾つかの圧縮形式のファイルを解凍する機能が搭載されているが、機能は限定的だ。オンラインソフトを使って解凍すれば、より便利に解凍を行うことができる。解凍ソフトによってさまざまな特徴があり、事前に設定しておいたフォルダに解凍する、複数の圧縮されたファイルをまとめて解凍する、Windows標準の機能では解凍できない形式に対応しているものなどがある。窓の杜でも解凍のためのソフトを紹介しているので、下記URLを参考にしてほしい。

圧縮・解凍・ランタイム - 窓の杜ライブラリ
http://www.forest.impress.co.jp/library/nav/genre/arc/

ダウンロードしたものがどこに保存されるか確認しておこう

パソコンの設定が得意な人なら、“ダウンロード”フォルダそのものの位置をより管理しやすい場所へ変えてしまうという方法もある

 オンラインソフトをダウンロードした時、パソコンの中のどこへファイルが保存されるかはWebブラウザーの設定によって異なるが、最近のWindowsではユーザーが自ら設定を変更しなければ多くのWebブラウザーで自動的に“ライブラリ”内の“ダウンロード”フォルダへファイルが保存される。

 デフォルトでは、“ダウンロード”フォルダはWindowsのインストールされているドライブに存在しているが、そのドライブの残り容量が少ない場合は別のドライブにフォルダを作り、ファイルの保存先に指定すると良いだろう。こうして保存先を変更しても、デスクトップやエクスプローラの中にそのフォルダへのショートカットを用意しておけば、すばやくアクセスできる。

ダウンロードしよう

いざオンラインソフトをダウンロードする、その時に

 オンラインソフトを導入するにあたって、避けて通れないのが広告とのつきあいだ。窓の杜でも広告が掲載されているし、オンラインソフト作者のWebサイトにも広告が掲載されていることは多い。ここでは、そうした広告について注意したい点を説明する。

 次のような広告を見たことはないだろうか。(以下の画像はいずれもイメージ)

無料で誰でも使えることをアピールするようなボタンを強調したデザイン
更に悪質な“既にパソコンにウイルスが感染している”といった表示を行う広告も存在するので注意が必要だ

 こうした広告のリンク先が常に危険なものとは言えないが、特にオンラインソフトに関するWebサイトでは、ユーザーが探しているソフトがダウンロードできるボタンに見せかけた広告や、危機感を煽るような表示でセキュリティソフトのWebサイトへ誘導する広告も散見される。

 このような広告をたどってソフトをインストールしてしまうと、ユーザーの希望していないソフトが勝手にインストールされてしまったり、望まない形にパソコンの設定が変更されてしまうこともある。最悪の場合、マルウェアをインストールされる可能性もあるため、今自分が見ているサイトやクリックしようとしているリンクが適切なものか、ダウンロードしているファイルは自分が望んでいたものなのか、十分確認するようにしたい。

リンク先のURLを確認しよう

 Webサイトを閲覧する際に注目しておきたいのがWebブラウザーによるリンク先のURL表示機能だ。Webサイトの閲覧中、リンクへマウスカーソルを合わせると、Webブラウザーの画面左下にリンク先のURLが表示される。

Internet Explorer 11で「圧縮・解凍・ランタイム」にマウスカーソルを合わせたところ。左下にURLが表示されている
バナー広告へマウスカーソルを合わせたところ。左下の表示から、バナーは“impress.co.jp”外のWebサイトへ移動するものだとわかる
特殊なリンクの例。“javascpipt”という表記が見え、Webサイトへ直接移動するリンクではないことがわかる。こうしたリンクをクリックする際には自己判断が求められる

 このように、リンク先のURLを毎回確認し、自分が今クリックしようとしているリンクがどのようなサイトへ通じるかを確認する癖をつけることで、望まないサイトへ移動してしまうことをある程度防ぐことができるだろう。

窓の杜からファイルをダウンロードする際には

 窓の杜からのダウンロードを例にとって、リンク先の確認をしてみよう。

 窓の杜のサイトは、大きく分けてニュースやレビューなどのページと、ソフトをダウンロードできるライブラリのページがある。見分け方は、Webブラウザーのタイトルバー末尾に“窓の杜”と書いてあればニュースやレビュー、“窓の杜ライブラリ”と書いてあれば窓の杜ライブラリ内のページになる。

 ニュースやレビューのページには、ソフトを直接ダウンロードできるボタンなどを掲載していない。そこから作者のWebサイトや窓の杜ライブラリなどへ移動した後にソフトをダウンロードすることになる。つまり、ニュースやレビューなどのページの中に[無料ダウンロード]といったボタンがあっても、それは広告だということに留意されたい。

 レビューやニュースなどの記事の中では作者Webサイトへのリンクのほか、窓の杜ライブラリへのリンクがある場合もあるが、基本的に、ソフトのダウンロードができるWebサイトへのリンクは、本文末尾の“URL”欄へまとめられている。

赤い枠で囲われているのが“ライブラリ”へのリンク部分。ちなみに、青枠で囲んだ部分をクリックするとライブラリ固有のトップページへ行ける
“窓の杜ライブラリ”へのリンクがある場合は窓の杜ライブラリからファイルをダウンロードできる

 窓の杜ライブラリで紹介しているソフトでも、すべてライブラリから直接ダウンロードできるわけではない。作者のサイトなどに移動しなければならない場合もあるが、まずは窓の杜ライブラリから直接ダウンロードする場合についてみていきたい。

 窓の杜ライブラリからファイルをダウンロードできる場合には、下左図のような紹介画面の中で“窓の杜からダウンロード”と記されたボタンが設置されている。

 そのボタンを押すと、今度はダウンロードを開始するためのページに移動する(下右図)。このページに移動すると自動で現れるダイアログからダウンロードを開始できる。ダイアログが現れない場合は、ファイル名の文字列をクリックすることでファイルをダウンロードできる。なお、Google Chromeの標準設定ではダウンロードページに移動すると、特にクリックしたりダウンロード先を指定することなくダウンロードが開始される。

マウスをリンクに重ねた時、左下を見れば、リンクが“http://www.forest.impress.co.jp/library/”へ繋がっているとわかる
ブラウザの設定によってはダウンロードダイアログが出てこないので、その場合はページの上の方でリンクになっている“ファイル名”の部分をクリックしてみてほしい
赤枠で囲った[作者サイトからダウンロード]へカーソルを合わせると、左下に“https://office.microsoft.com/”で始まるURLが表示された。このボタンを押した場合窓の杜のWebサイト以外の場所からダウンロードする必要があるとわかる

 一方、ライブラリの中で紹介されてはいるが、ファイルは作者のWebサイトなどからダウンロードするものもある。この場合、ライブラリの中に[窓の杜からダウンロード]ボタンはないが、[作者サイトからダウンロード]ボタンがある。それをクリックすると作者のWebサイトに移動するので、そこからファイルをダウンロードしよう。

インストールしよう

ダウンロードしたファイルの形式を確かめてみる

 オンラインソフトのダウンロードが終わったら、いよいよインストールだ。この時、一つ確認しておきたい情報がある。“拡張子”だ。拡張子というのは、そのファイルがどのような性質かを示す認識票のようなもので、先ほど述べた実行形式か圧縮形式かも拡張子を確かめることで簡単に判別できる。

 拡張子は、確かめたいファイルの右クリックメニューから開ける“プロパティ”ダイアログ上で“ファイルの種類”として確認できる。

ファイルの“プロパティ”ダイアログを開いたところ。このファイルは“アプリケーション”で、拡張子は“exe”だとわかる。“exe”は実行形式なので、このファイルは解凍の必要はない旨が読み取れる
別のファイルのプロパティ。“圧縮”されていて、拡張子は“zip”だとわかる。“zip”の拡張子をもつファイルは、他のソフトを使いいったん解凍する必要がある
解凍ソフトによっては解凍先を予め決めておけるものもある。画像は「LhaForge」の設定画面だが、残り容量に余裕のあるドライブへ解凍先を設定しておくと便利だ

 もしもダウンロードしたオンラインソフトが圧縮ファイルなら、いったんそれを解凍してからインストールもしくは実行することになる。解凍ソフトの詳細はそれぞれのソフトごとの公式Webサイトや窓の杜を参照してほしい。

このチェックを外すと、ファイル名に続き常に拡張子が表示される状態になるが、ファイル名を変更するときなど、誤って拡張子を変更してしまうとファイルが使えなくなるので気をつけたい

 頻繁にオンラインソフトをダウンロードする場合、拡張子を常に表示するよう設定すると確認が簡単になる。“コントロールパネル”などから“フォルダー オプション”ダイアログを表示し、[表示]タブの“詳細設定”領域にある“登録されている拡張子は表示しない”チェックボックスをOFFにすると、常時拡張子を表示可能だ。

“バンドルソフト”について

 オンラインソフトをインストールする際に留意したいのが“バンドルソフト”だ。バンドルソフトというのは、ユーザーが導入したいと思ったメインのソフトとは別に同梱されるソフトを指す。

 バンドルソフトが同梱されるのは作者の広告収入のためなどさまざまな理由があるが、バンドルソフトに気付かずインストールしてしまうと、パソコンにユーザーが望んだわけではない変更が生じる場合がある。なかでもWebブラウザーのホームページや検索エンジンを勝手に変更してしまうものや、ファイルの関連付けを変更してしまうものが問題になりやすい。すべてのバンドルソフトが問題を引き起こすわけではないが、バンドルソフトによる問題を防ぐために、2つの点に注意したい。

 1つは、オンラインソフトをダウンロードする際に、配布ページに記載されている説明を細部まで確認することだ。Webサイトに記載されている使用上の注意や説明などはつい読み飛ばしてしまいそうになるが、こうした画面を十分確認せずに[ダウンロード]や[承諾する]などのボタンを押したり、チェックをオンにしたままにしておくと、バンドルソフトのダウンロードを了解したとみなされる場合もある。

 もう1つは、インストール時に表示される情報の確認だ。今から何をインストールしようとしているか、パソコン内のどのような情報を利用するかといった情報が表示されることもあるので、しっかりと目を通してからインストールを行いたい。

 また、ソフトをインストールする際には、“高速なインストール”と“カスタムインストール”のように、インストールの方法が2つ以上用意されていることがある。“おすすめのインストール”や“簡単セットアップ”といった一見簡単そうな方を選ぶと、許可無くバンドルソフトがインストールされる場合もあるので、セットアップの際にはカスタムインストールを活用していきたい。

 カスタムインストールを利用すれば、殆どの場合ユーザーがソフトをインストールするドライブを選ぶことができる。高速なインストールではWindowsがインストールされているドライブにソフトがインストールされてしまうことが多いが、そのドライブの残り容量が少ない時などは、可能なら残り容量が大きなドライブを指定してソフトをインストールしよう。

セキュリティソフトは必須

 オンラインソフトは常に必ず安全とは言い切れない。誤ってインストールしてしまうとパソコンの動作に支障をきたすものも存在するため、ウイルスチェック機能を備えたセキュリティソフトは必ず導入しておきたい。

 セキュリティソフトには、導入しようとしているソフトの安全性を検証してくれるもの、不審な通信を行おうとしているものを遮断する機能などを備えたものなど、さまざまな選択肢がある。

 特に、オンラインソフトを使用する上ではWebサイトからオンラインソフトをダウンロードした際に自動的にファイルの検査を行ってくれる機能が有用だ。こうした機能について、お使いのWebブラウザーをサポートしているものを選ぶと良いだろう。窓の杜でもセキュリティソフトを紹介しているので、下記URLを参考にしてほしい。

ウイルス対策 - 窓の杜ライブラリ
http://www.forest.impress.co.jp/library/nav/genre/inet/security_antivirus.html

(市川 祐吉)