Windows 10を“7風”に使うワザ7選

“Microsoftアカウントなし”でWindows 10を使ってみる

 Windows 7/8.1をWindows 10に無料アップグレードできる期限は日本時間の2016年7月29日までと、残りおよそ3カ月を切ろうとしている。また新しくWindows PCを購入した場合のOSの選択肢も、すでにWindows 10ほぼ一択という状況だ。いまなおWindows 7/8.1で粘っているユーザーも、そろそろ本気で移行を考えるべき時期に来ているのも事実である。

 本連載はこうした場合の助けとなる、Windows 10をこれまでのWindows 7となるべく近い感覚で使うのに役立つフリーソフト、および機能別の設定方法を7つ紹介する。

ワザその2:“Microsoftアカウントなし”でWindows 10を使ってみる

今回の試用にはマウスコンピューターのWindows 10ノート「LuvBook J シリーズ(LB-J770B)」を使用した。インテル® Core™ i7-5500U プロセッサー搭載、13.3型フルHDで持ち歩いての利用はもちろんデスク上での作業にも活躍する。3万円台から入手可能な抜群のコストパフォーマンスも魅力だ

 Windows 10では、Microsoftアカウントを用いてログインするのが一般的だが、Windows 7以前と同様にローカルアカウントでのサインインにも対応している。方法は簡単、Windows 10のインストール時にMicrosoftアカウントの作成・入力をせずにスキップするだけだ。もし、この選択肢に気づかずにMicrosoftアカウントを用いる方法のままインストールを完了している場合は、[設定]-[アカウント]-[メールとアカウント]画面からローカルアカウントに切り替えられる。

 なおMicrosoftアカウントを使わずにWindows 10を利用する場合、ほかのデバイスとの同期が行えないなどのデメリットがある。逆に言えば、これらさえ問題なければローカルアカウントのまま運用しても何ら問題はない。利用中のあらゆるデバイスがMicrosoftアカウントで紐づけられることにイマイチ抵抗があるのなら、試してみてはいかがだろうか。

Windows 10のセットアップの際、Microsoftアカウントを入力する画面の下にある[この手順をスキップする]を選択すれば、Microsoftアカウントを使わずローカルアカウントでサインインする手順でセットアップを続行できる
そのまま設定を完了すると、Microsoftアカウントを使わずにローカルアカウントでサインインする、従来と同じ設定画面が表示されるようになる
[設定]-[アカウント]画面を確認すると、ローカルアカウントとしてサインインできていることが分かる
すでにMicrosoftアカウントでサインインしている場合、同じ画面の[ローカルアカウントでのサインインに切り替える]をクリックして設定を行うことで、ローカルアカウントでのサインインが行えるようになる