人気ソフトはここがすごい!

HDD/SSDの健康状態を調べられる「CrystalDiskInfo」で、データの損失を防ごう

常駐監視で異変をすぐに通知する機能も搭載

「CrystalDiskInfo」

 『人気ソフトはここがすごい!』では、窓の杜ライブラリの収録ソフトから、窓の杜スタッフが定番ソフトをピックアップ。活用ポイントを踏まえつつ紹介します。

 以前紹介した「Glary Utilities」を使ってPC内をスッキリさせているにも関わらず、PCから異音が聞こえる、動作が鈍いなど不調を感じたら、HDDやSSDが寿命に近いのかもしれません。本当にHDD/SSDに異常があるのかチェックしたい時や、定期的にHDD/SSDの状態を調べたい時に、今回の「CrystalDiskInfo」は効果的です。

 本ソフトは、HDD/SSDに搭載された“S.M.A.R.T.”(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)という、HDD/SSDの故障予測や障害を早期発見するための機能を活用しています。“S.M.A.R.T.”が取得したHDD/SSDの使用時間や温度といったさまざまな情報を閲覧でき、HDD/SSDがどんな状態なのか把握できるようになります。

 起動すると、HDD/SSDの“健康状態”を“正常”“注意”“異常”の3段階で評価し、温度とともに大きく表示します。温度が高いだけなら一時的にPCに負荷がかかっているだけの可能性が考えられますので、まずはメモリを多く消費しているソフトを終了するなどして対処してみましょう。それでも高温状態が持続していたり、健康状態が異常である場合は、ディスクの交換時期が迫っていることが予想されます。その場合は早めにデータのバックアップを取っておきましょう。また、内蔵ディスクだけでなく、外付けディスクの“S.M.A.R.T.”値の読み込みにも対応しています。そのため、テレビ録画用に使っている外付けのHDD機器の健康チェックにも使ってみるのもアリ。

温度が高い時、健康状態が正常でない時は、背景色が変化。状態が異常であるとすぐに把握できる

 加えて本ソフトを常駐させておけば、健康状態や温度に異変があった時にポップアップで通知してくれます。さらに時間の経過による各データの変化をグラフで表示できるようになるので、たまにグラフを眺めて温度が高い状態が続くようであれば、PCの使い方を見直したり、HDD/SSDの交換を検討するといった目安として役立ちます。

 表示項目は多く、どれが何の意味を指すものなのか一見わかりづらいため、上級者向きなソフトに見えますが、基本的には健康状態と温度をチェックしておけば問題ないでしょう。使い方も起動するだけとシンプルですので、PCのヘルスケアチェックツールを使っていないのでしたら、試しに導入してみてはいかがでしょうか。

常駐させると、タスクトレイに温度を示すアイコンが表示される
項目ごとのグラフを表示可能

(ライターズハイ:藤縄 優佑)