カスタマイズが熱いロボットアクションゲーム「ジャンクエデン」

　『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームの中から、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、多数のパーツからミッションのクリアに最適な組み合わせを考えるのが楽しいロボットアクションゲーム「ジャンクエデン」を紹介しよう。

難易度高めの硬派なロボットアクション

機体を操りミッションをこなす2Dアクションゲーム

機体の10カ所にパーツを搭載できる。パーツ選びで悩むのが醍醐味だ

　「ジャンクエデン」は、戦艦“エデン”の一員“ブラック”となって汎用歩行兵器“OA（オーバードアーマー）”を操り、さまざまなミッションのクリアを目指す2Dサイドビューのアクションゲーム。OAは頭、胴、腕、足など計10カ所にさまざまなパーツを取り付けられるのが特徴で、装甲は薄いが機動力が高い、弾薬数を重視、武装の威力を高く……などなど、さまざまなタイプの機体を作り出せるのが魅力となっている。敵機の数は多く、油断しているとアッという間に倒されてしまうなど全体的に難易度は高め。それだけに、ミッションをクリアしやすいパーツの組み合わせを考えるのが面白いゲームだ。

　その面白さの原動といえるのが、機体の細かなパラメーターだ。機体の性能を示すステータスだけで、耐久力に相当するAPをはじめ、さまざまな機体操作に必要なエネルギー“EN”の容量や回復量、敵機をロックオンするためのlock範囲補正やlock速度補正、歩行速度、加速力、ジャンプ力など25項目にも及ぶ。これらは、メイン武装、サブ武装、肩武装、頭部パーツ、胴パーツ、腕部パーツ、脚部パーツ、ブースター、ジェネレーター、オプションパーツによって大きく変化。何をどうすればいいのか最初のうちは迷ってしまうほどだ。

　その中でも重要なのが、EN関係の数値とパーツの総重量だ。機体の最大EN量は“EN容量”で決まっており、移動速度がアップするブーストや武装の使用で減少。ゼロになると完全に回復するまで攻撃ができなかったり、移動速度が低下するなどの制約が発生してしまう。強力な武装パーツばかり装備しても、EN不足ですぐに行動不能になってしまうというワケだ。またENは時間で回復するが、この回復速度は“EN供給”の値で決まる。さらに、パーツの組み合わせによって決まる“EN消費”が大きくなるとENの回復速度が減っていき、EN消費がEN供給を上回ってしまうと、何もしなくても減ってしまう状態になる。

　また、重量は重くなるほど移動速度が低下するため、頑丈で威力の高いパーツで固めると動けなくなってしまう。敵機の数が多いミッションでは弾薬数の多い武装を中心にする、脱出までの時間が決まっているミッションではEN量を多くし機動性を重視するなど、最適なパーツの組み合わせを考えることが大切だ。

多彩なミッションが存在。機体操作をマスターして挑もう

ミッションを出すホワイト。冷たい態度が素敵なお方

　ゲームの基本的な流れは、艦長の“ホワイト”からミッションを受けて出撃し、その報酬でパーツを買い、次のミッションに臨むというもの。報酬からは機体の修理代と使用した武装の弾薬代が引かれるので、うまく戦うほど稼ぎやすくなっている。エデンでは乗り続ける条件として4週間ごとに徴収金を支払う必要があるので、その金額だけは確保しておこう。

　操作方法は、カーソルキーの左右で移動、上でロックオンするターゲットの変更、下でメイン武装と肩武装を切り替えて［Z］キーで選んだ武装の使用。また、［X］キーを押しながらの移動でブースト、［C］キーでサブ武装の使用となっている。なお、移動していない状態で［X］キーを押す、またはブースト中にもう一度［X］キーを押すとジャンプとなる。

　機体の操作はやや独特で、とくにジャンプは停止した状態、またはブースト中にしかできないため、慣れないと敵弾をすばやく避けるのが難しい。敵弾が来たら一度停止してからジャンプするクセをつけておきたい。その一方で、ジャンプ中はボタンを押し続ければENがある限り飛ぶことができる。上下左右の微妙な調整もできるので、追尾弾を避けながら攻撃するといった動作も可能だ。

　また、戦闘ではロックオンできる範囲も重要だ。範囲は組み合わせるパーツによって変化し、機体の周囲にある円に敵機が入るとロックオンできる。地上の敵機はそれほど意識する必要はないが、飛んでいる敵機の場合は、ジャンプしてロックオンの範囲に捕らえないとダメージを与えにくい。画面左側に表示されるレーダーをチェックして上空に敵機を見つけたら、速やかにロックオンして倒そう。遠くから狙ってくる敵機もいるためだ。

　このほか、壁際で壁方向に移動しながらブーストすると壁を蹴るように上っていける。ENも消費しない移動テクニックなので、すばやい脱出が必要なミッションでは積極的に使っていきたい。

　ゲームを進めていくとポイントになるのが僚機の存在だ。レッド、グリーン、ブルー、ホワイト、そしてブラックの相棒のロボット“HMT-3”を僚機としてミッションに出撃させることが可能となる。レッドは機動力重視、グリーンは重量級で威力重視、ブルーはジャンプ力重視、ホワイトはレーザー攻撃を重視、HMT-3はカスタマイズが可能とそれぞれ特徴的。ホワイトのレーザーは強力な反面、狭い通路では敵機に当たりにくいなど一長一短があり、ミッションにマッチした僚機を選ぶことも大切だ。

ときには激しい攻撃を繰り出す巨大な敵機と戦うことも

仲間とのイベントをこなすと僚機として一緒にミッションへ出撃可能になる

　ミッションの内容は敵機を倒すだけではなく、レーダーなどの施設を守る、爆弾を仕掛けて爆発までに脱出する、輸送物を回収するなど実に多彩。何も考えずに挑戦するとあっさり失敗してしまうことも多い。最初はミッション内容を覚えるつもりで挑戦し、そのあとに最適なパーツの組み合わせを検討するのがいいだろう。硬派なアクションゲームだが、エデンの乗組員たちとの会話はどこかコミカルな一面も。ロボットのカスタマイズが好きな人、難易度の高いアクションゲームを求めている人ならドップリと浸って楽しめる1本だ。

敵機の撃退だけではなく、ブツの回収などミッションの内容は幅広い

腕の良さから別の組織へと勧誘される主人公。どうなってしまうのか……