週末ゲーム

第535回

レトロアーケード風味の2Dシューティングゲーム「Gaurodan」

巨大な怪鳥となってあらゆるモノを吹き飛ばせ!

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、巨大な怪鳥となってヘリや建物を破壊しまくるレトロアーケード風味の2Dシューティングゲーム「Gaurodan」を紹介しよう。

巨大な怪鳥となってヘリもビルもとにかく破壊だ!

対空と対地、2種類の攻撃で破壊しまくる横スクロールシューティング

 「Gaurodan」は、全11ステージのクリアを目指す2Dシューティングゲーム。本連載でも紹介したアクションゲーム「Maldita Castilla」やシューティングゲーム「Hydorah」など、レトロ風ゲームを数多く開発しているLocomalito氏の最新作だ。プレイヤーが操作するのは、カナリア諸島のテイデ山より発見された卵より生まれた雷を操る巨大な怪鳥。カナリア諸島を飛び回り、ヘリや爆撃機、ときには巨大な生物と戦い、ビルなどの地上物を破壊しながら進んでいく。

 対地と対空、2種類の攻撃を使い分けて破壊していくシンプルな内容だが、基本は横スクロールながら縦スクロールとなるステージがあったり、制限時間をオーバーすると追尾ミサイルが飛んできたりと、プレイヤーをドキドキさせる仕掛けをうまく盛り込んでいる。

 操作は、キーボードの場合カーソルキーで自機の移動、[Z]キーで斜め下または真下へと雷を発射する対地攻撃、[X]キーで真横に雷を発射する対空攻撃となっている。攻撃は押しっぱなしで5発まで発射が可能。怪鳥は空中で止まることができず、カーソルキーを押した方向へ飛び続けるため、狙った場所に攻撃を当てるのはなかなか難しい。

 敵や敵弾に当たるとミスとなって画面左上にあるライフが減っていき、残り1のときにミスをするとゲームオーバー。コンティニューはなく、どのステージであろうと最初からやり直しとなるため、慎重にプレイすることが重要だ。

最初のステージは卵の状態で転がりながら破壊するのが面白い
ときには縦スクロールに変化することも

敵や地上物の効率よい破壊が攻略のカギ

 各ステージのクリア条件は、画面左上に“TARGET”と表示された数字分だけ敵や地上物を破壊すること。破壊するたびにTARGETの値が減っていき、ゼロになるとステージクリアだ。また、重要なのが画面上部に“TIME”と表示された制限時間。これがゼロになると追尾ミサイルが飛んできて、当たると残りのライフに関係なく、即ゲームオーバーとなる。

 そのため、ステージの攻略で大切なのは、効率よく敵や地上物を壊していくこと。ビルや地面はぶつかってもミスとはならないため、地上物を狙うときは地面スレスレを飛んで攻撃すると効率がいい。とくにビルは、破壊するとアイテムが登場することがある重要な施設。アイテムの種類によって異なるマークがついており、十字マークはライフがひとつ回復するアイテム、雷のマークは一度に発射される雷の数が一定時間増えるアイテム、星のマークは得点アップのアイテム、時計のマークは制限時間アップのアイテムが登場する。アイテムを取りたいときは、ビルに密着して雷を発射すればスピーディーに破壊が可能だ。

雷マークを破壊すると、発射される雷の数が増えるアイテムが登場
地上物は地面スレスレで雷を発射すると破壊しやすい

 基本的には全11ステージをクリアすればエンディングとなるが、隠し要素も用意されている。そのひとつがサバイバルモードの解放だ。これは一定のスコアを獲得することで選択が可能になる。サバイバルモードはひたすら出てくる敵を倒し、ライフがゼロになるまでのスコアを競うというもの。最終的には画面が埋まるほど敵が出てくるのが圧巻だ。また、いくつかのステージには“バナナ”が隠されており、それを入手するとエンディングが変化する。これを探すのも楽しみのひとつだ。

 自らが怪獣となって暴れるというコンセプトが面白く、制限時間やコンティニューなしというルールにより緊張感をもってプレイできる。効率よくクリアするために破壊する順番を考えるのも楽しい。1ステージが短く、気軽に遊べるのもポイント。2Dシューティングゲームが好きなら、まず間違いなく熱中できる1本だ。

耐久力の高い巨大なボスが登場するステージも存在
一定スコアを獲得するとサバイバルモードが解放される

ソフトウェア情報

「Gaurodan」
【著作権者】
Locomalito 氏
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 7/8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
-(13/07/31)

(芹澤 正芳)