週末ゲーム

疾走系2D斬撃アクションゲーム「タスラッシュ!」

ゲームオーバーからも時間を巻き戻せる爽快アクション

(12/03/30)

タイトル画面

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、ジャンプと斬撃を駆使して敵を倒していく爽快感が魅力の2Dアクションゲーム「タスラッシュ!」を紹介しよう。

時間を巻き戻せる“リバース”のTASが楽しい

連続して斬撃できるのが爽快なアクションゲーム連続して斬撃できるのが爽快なアクションゲーム

ステージの最後には巨大なボスが待ち構える。倒すとステージクリアステージの最後には巨大なボスが待ち構える。倒すとステージクリア

 「タスラッシュ!」は、力を求めるがゆえに闇に染まった友人を救い、平和を取り戻そうとする剣士が主人公のアクションゲーム。2Dサイドビューの画面が強制的に横スクロールしていく構成で、“並”と“難”の難易度、それぞれに3ステージが用意されている。主人公は時間を操る“TAS(Time Assist System)”という能力をもっているのが特徴で、時間を巻き戻したり、時間の流れを遅くしたり、加速させられるのが面白い。また、敵を斬っている間は空中から落ちることがなく、しかも何度でも斬ることができる。ザクザクと敵を斬っていける気持ちよさも大きな魅力だ。

 ゲームの基本的な流れは、ステージの最後に待ち構えるボスを倒せばステージクリアとシンプルだ。しかし、ほかのアクションゲームと大きく異なっているのがTASの存在。TASは時間を巻き戻せる“リバース”、時間の流れをゆっくりにする“スロウ”、時間の流れを加速する“アクセル”の3種類。ステージ1の開始前にどのTASを使用するか選択することになり、途中で変更できないので慎重に選びたい。ちなみに、TASは発動させると画面右上にあるTASゲージが減っていき、ゼロになると使えなくなる。TASゲージは時間経過や敵を倒すことで少しずつ回復する。

 TASのなかでオススメなのがリバースだ。なぜなら、このゲームは落とし穴に落ちると即ゲームオーバーとなってしまうため。万が一、穴に落ちてもリバースを使えば落ちる前の状態に戻せるため、ゲームオーバーを回避できる。また、体力がゼロになってもリバースを使えば、体力が残っている状態に戻れるのも便利。敵に与えたダメージは巻き戻らないので、ボスをもう少しで倒せるのに体力がゼロになってしまった、といった状況で非常に有効だ。TASゲージが残っていれば、ゲームオーバーの画面からも時間を戻せるのが面白い。なお、リバースで巻き戻せるのは、TASゲージが最大の状態で約2秒分だ。

 また、スロウでは敵の動きや地形のスクロールを遅くして回避などをしやすくし、アクセルでは敵、スクロール、プレイヤーすべての動きが速くなる。アクセルのメリットはステージクリアまでの時間が短くなることで、これによりクリア時に得られるスコアが上昇する。上級者向けの能力と言えるだろう。

時間を操る能力であるTASは3種類。ゲーム開始時に選べる時間を操る能力であるTASは3種類。ゲーム開始時に選べる

TASの発動中は画面上に“TAS”と大きく表示されるTASの発動中は画面上に“TAS”と大きく表示される

 なお、敵や敵弾に触れると画面上部にある“体力”ゲージが減っていき、ゼロになるとゲームオーバー。コンティニューは何度でもできるので、クリアするまで再チャレンジができる。基本的にはコンティニューするとステージの最初に戻されるが、ボスまでたどり着ければボス戦から再開が可能だ。

空中で連続して斬撃できる気持ちよさ

 キーボードでの操作方法は、カーソルキーの左右で移動、[Z]キーで攻撃、[X]キーでジャンプ、[C]キーでTASの発動、左[Shift]キーでダッシュとなっている。ダッシュは移動方向にカーソルキーを2回すばやく押すことでも可能だ。また、ジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すと、さらに高い位置へ飛べる2段ジャンプとなる。高い足場への移動や敵弾を避けるときに有効だ。

 このほか、設定で操作モードを“テクニカル”に変更すると、連続して剣を振ることができずスキも大きいが、敵に大ダメージを与えられる“強攻撃”を[X]キーで出せるようになる。その場合は[C]キーがジャンプ、スペースキーがTASへと操作が変化する。

 さらにどちらのモードでも、カーソルキーを下→上と入力したあとに[Z]キーで連続突き、カーソルキーの上を押しながら[Z]キー3連打で打ち上げ攻撃など、移動と攻撃のキーを組み合わせてさまざまな攻撃を繰り出すことが可能だ。

 ゲームパッドでの操作にも対応している。アクションゲームなのでゲームパッドを使用するとスムーズに操作できるが、設定画面などからはボタン配置を変更できないのが難点。ボタン配置を変えたい場合は、ゲームをインストールしたフォルダ以下の“Xml”サブフォルダにあるファイル“KeyConfig.xml”をメモ帳などのテキストエディターで開く。これがテキスト形式の設定ファイルになっているので、各アクションに対応するボタンの数値を変更しよう。数値がゲームパッドのどのボタンに対応しているかはゲームパッドによって異なるので、何度か数字を入れ替えて試すといいだろう。

 ゲームを進める上で注意したいのは、強制的に画面がスクロールするため、段差のある地形で低い位置にいるとスクロール時に壁に挟まってしまうこと。壁に挟まると大ダメージとなってしまうため、なるべく画面の中心付近にいるよう心がけたい。

 このほか知っておきたいテクニックは、ジャンプして敵を斬ると、さらに上昇できること。連続して斬れば天井まで簡単に行き着ける。空中で敵を倒し続ければ落とし穴を回避しつつ先に進めるので、ぜひとも活用していきたい。また、敵弾は剣を当てるとはじき返すことができ、その敵弾は敵に当たるとダメージを与えられる。敵弾は避けるのではなく、剣で跳ね返すクセをつけておくと効率よく敵を倒せるのだ。

空中で敵を斬るとさらに上昇できる。落とし穴の回避にも役立つテクだ空中で敵を斬るとさらに上昇できる。落とし穴の回避にも役立つテクだ

敵弾は剣で跳ね返せる。跳ね返した敵弾で敵にダメージを与えることが可能だ敵弾は剣で跳ね返せる。跳ね返した敵弾で敵にダメージを与えることが可能だ

難易度を“難”にするとステージ1からかなりの難しさとなる難易度を“難”にするとステージ1からかなりの難しさとなる

 落とし穴が多く、ステージ2以降の難易度は少々高めだが、空中での斬撃やTASを駆使して乗り越えていくのが楽しい。強制的にスクロールすることもあり、テンポよく進むのでちょっとした時間で手軽に遊べるだろう。その一方で難易度を“難”にするとステージ1から難しく、手応えのあるアクションゲームが好きな人にオススメできるのもポイントだ。

【著作権者】
Kawaz
【対応OS】
Windows XP以降(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-

(芹澤 正芳)