週末ゲーム

リアルを追求した3Dオンライン対戦麻雀「雀龍門3」

豊富なサポート機能で初心者も安心、上級者はリーグで自分の強さを証明せよ

(11/10/14)

タイトル画面

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、リアルな3Dグラフィックが特長のオンライン対戦麻雀ゲーム「雀龍門3」を紹介しよう。

従来の麻雀ゲームとは一線を画す“リアル”への追求

 「雀龍門3」は、「リネージュ」や「タワー オブ アイオン」といったMMORPGで知られる、エヌ・シー・ジャパンが運営するオンライン対戦型の麻雀ゲーム。基本的には無料でゲームをプレイすることが可能だが、有料のアイテムを購入することでゲームを優位に進めたり、キャラクターの見た目などを変更できる。

リアルを追求した美しい画面で麻雀を楽しめるリアルを追求した美しい画面で麻雀を楽しめる

 「雀龍門3」の魅力は、なんといっても従来の麻雀ゲームとは一線を画す、ゲーム画面の美しさとリアルさにある。雀卓や麻雀牌は3Dグラフィックで描画されているほか、牌の動きには物理エンジンが使われており、打牌の際に卓上で牌同士がぶつかると、捨て牌が少しずれるといった動きがリアルに再現される。

 加えて打牌の際には、3Dで描画されたプレイヤーの腕が現れて牌を操作する。この腕の動きは、プロ雀士の手さばきをモーションキャプチャーしたものとなっており、リアルさに説得力をもたせている。さらに、リーチを宣言する際に『リーチ!』という掛け声が流れるなど、声の演出も用意されている。もちろん操作は簡単で、基本的には捨てたい牌をマウスでクリックして選択するのみとなっており、誰でも手軽に麻雀を楽しめる。

充実のサポート機能で麻雀初心者でも安心して楽しめる

当たり牌に電撃が走るなどの演出が対局を盛り上げる当たり牌に電撃が走るなどの演出が対局を盛り上げる

 リアルさだけではなく、ロンを宣言した際に当たり牌に電撃が走るなど、アーケードの麻雀ゲームなどでよく見かけるゲームならではの派手な演出が対局を熱く盛り上げる。また、麻雀初心者でも本作を楽しめるように、さまざまなサポート機能が実装されている。たとえば親を決めたり、牌を配るといったゲーム性の低い部分は自動で行われるほか、手牌は牌の種類や数の大きさ順に自動で並べてくれる。

 さらに、自分がテンパイした際に待ち牌を表示してくれるほか、手配のドラには光るエフェクトがかかるため、ドラだと気づかずに捨ててしまう心配もない。また、手牌にマウスカーソルを合わせると、自分やほかの対局者の捨て牌のなかで、選択している牌と同じ牌や、たとえばピンズの5を選択している場合はピンズの4とピンズの6というように前後の数字の牌がハイライト表示される。これにより、自分が待っている牌がどれだけ捨てられてしまったかなどを瞬時に確認することが可能。

テンパイした際に待ち牌を表示テンパイした際に待ち牌を表示

選択している牌と同じ牌や、前後の数字の牌をハイライト表示選択している牌と同じ牌や、前後の数字の牌をハイライト表示

 牌を捨てる際は、手牌のなかで捨てたい牌をクリックすると、その牌が少し上に持ち上がり、再度クリックすれば捨てることが可能。牌を選択して持ち上げるところまではほかの対局者の順番にもできるため、じっくりと捨てる牌を考えられる。加えて、牌を2回クリックしなければ捨てられないため、操作を誤って違う牌を捨ててしまうことも少ないだろう。

 本作はタイム制が採用されており、自分が牌を捨てる番になると画面右下に残り時間を表すバーが表示される。時間切れになると、その番に引いた牌かもしくは選択中の牌が自動的に捨てられてしまうので注意しよう。

 また対局中は、画面左下に表示されるボタンから便利な機能を利用可能。たとえば、上がれる状態になったら自動で上がる“自動和了”や、引いてきた牌を自動的にそのまま捨てる“ツモ切り”のほか、画面上に表示される各対局者の点数をそのまま表示するか、自分との点差を表示するかを切り替える“表示”機能が用意されている。

メインとなる“公式卓”や上級者向けの“リーグ”など4つのモードを用意

 本作には、“公式卓”“リーグ”“友人卓”“練習卓”という4種類のゲームモードが用意されている。

 “公式卓”は、本作のメインとなるゲームモード。“ありあり”“なしなし”“三人麻雀”といったルールから好きなものを選択し、“公式卓”に参加している全国のプレイヤーのなかから自動で対局者を決定して麻雀を楽しめる。この際、実力の近いプレイヤー同士が選ばれるようにすることも可能。対局後は、ゲーム内での段位を上昇させるために必要な経験値や、麻雀の実力を数値化したレーティングが変動するほか、戦績などの対局結果が記録される。

対局後は経験値やレーティングが変動する対局後は経験値やレーティングが変動する

 “リーグ”は、9月27日に行われた「雀龍門2」から「雀龍門3」への大規模アップデートで実装された、強者のための新しいゲームモード。“リーグ”では麻雀における運の要素を限りなく排除するために、“一発”“赤ドラ”“裏ドラ”“槓ドラ”をなしにした“競技ルール”を採用。加えて、待ち牌を表示するなどのサポート機能が一部無効化されている。

“ノーテンリーチ”をかけて流局するとチョンボに“ノーテンリーチ”をかけて流局するとチョンボに

 さらに特徴的なのが“ノーテンリーチ”を採用している点。“リーグ”ではテンパイしていない状態でもリーチをかけることが可能で、そのまま流局した場合はチョンボとなる。また、流局した際にテンパイしていてもノーテンを宣言することも可能となっており、かつてない駆け引きを楽しめる。

 “リーグ”では2週間ごとに戦績が集計され、そのなかで上位に位置したプレイヤーは上位のリーグへ昇格することができ、反対に下位に位置したプレイヤーは降格となる。また、上位のリーグへ行くほど重要なサポート機能が停止していく仕組みとなっている。

 “友人卓”では、パスワードを設定した個室を作り、友達同士で自由にルールを決めて対局することが可能。また本作はメイン画面上でほかのプレイヤーとチャットをしたり、ゲーム内で友達になったユーザーへメッセージを送信することが可能。これらの機能を活用して“友人卓”を楽しもう。

麻雀のルールを学べるモードも用意麻雀のルールを学べるモードも用意

 “練習卓”は麻雀初心者のためのゲームモードで、麻雀の基本的なルールを学んだり、CPUと対局を行うことが可能となっている。

称号やアイテムなどやり込み&お楽しみ要素も充実

 ゲーム中は、“公式卓”で初めて対局を行うなど、特定の条件を満たすことで“漁夫之利”や“熟練者”といった“称号”を獲得することができる。獲得した称号のなかから好きなものを選んで自分のアバターへ表示できるほか、対局時には卓上へ称号の書かれたプレートを配置できる。称号は全100種類が用意されているので、すべての称号獲得を目指してみるのも面白いだろう。

 また、“公式卓”や“リーグ”で対局を行うことにより、“龍宝(ロンポウ)”と呼ばれるゲーム内マネーを貯めることが可能。“龍宝”は対局結果によって増減する仕組みとなっており、貯まった“龍宝”は打牌時に表示される腕に装着できる指輪など、ゲーム内で使えるアイテムと交換できる。

 さらに、クレジットカードや各種プリペイドカードを利用して“カイモ”と呼ばれる電子マネーをチャージすれば、より魅力的な効果をもつアイテムと交換可能。有料のアイテムには、対局時の声の演出をちょっときつめの命令口調に変更できる“ツンデレお嬢様(CV:金元寿子)”などが用意されている。よりゲームを楽しみたい人はぜひチェックしよう。

“龍宝”を貯めて指輪などのアイテムを手に入れよう“龍宝”を貯めて指輪などのアイテムを手に入れよう

さらに魅力的な効果をもつ有料アイテムも用意されているさらに魅力的な効果をもつ有料アイテムも用意されている

 そのほか、特定の条件をクリアすることで特別なアイテムを入手できる“幻宝”と呼ばれるシステムが存在する。有料アイテムのなかには、この“幻宝”を優位に進めるためのアイテムなども用意されている。

ときには過去の対局データを確認して自分の麻雀を見直してみようときには過去の対局データを確認して自分の麻雀を見直してみよう

 また、“公式卓”や“リーグ”の戦績は記録され、あとから詳細なデータを確認することが可能。ありあり東風、ありあり半荘といったルールごとに和了率や放銃率、役ごとに上がった回数などさまざまなデータを表示できるので、自分の麻雀を見直す際などに活用しよう。

 さらに、対局内容を映像として残し、あとから再生して振り替えることができる“牌譜モード”も用意されている。映像を残すには、対局終了時に“牌譜記録ディスク”というアイテムを使う必要がある。“牌譜記録ディスク”は、“龍宝”や“カイモ”で購入することが可能。

 また、各牌譜ごとに“牌譜コード”と呼ばれるコードが割り当てられており、コードを利用することでほかのプレイヤーと牌譜を共有することが可能。加えて“牌譜モード”には、再生している映像を録画して“ニコニコ動画”や“YouTube”向けの動画ファイルを作成する機能も用意されている。手に汗握る熱い展開を体験したときや、珍しい役を上がったときは、これらの機能を利用してほかのユーザーに興奮を伝えよう。

【著作権者】
NCsoft Corporation
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(11/09/27)

(加藤 達也)