杜のOculus部

第7回

Oculusで体験するホラーはこれまでのホラゲと比べても異次元の怖さ!?

戦慄のVRホラー3作品「Affected」「A Chair In A Room」「Mental Torment」を紹介

 何が起きるかわからない暗い視界、ところどころで見える怪しい痕跡、不気味な音、迫ってくる霊……。VRを使ったコンテンツで最も体験の没入感が増す分野は“ホラー”と言っても過言ではない。

 お化け屋敷にいる感覚と近いが、それ以上に怖いのはお化け屋敷では起きないことも平気で起きるということだ。目の前に現れた怪しげな少女が、迫ってきてその顔を視界いっぱいに見せるなんてこともVRの世界ではお手のもの。ゲーム的には『バイオハザード(初代)』『零』『SIREN』『サイレントヒル』などの世界に入ったらどうなるだろうかと想像してみてほしい。

これまで第3回で「The 井戸」という30秒ほどで体験できるホラー作品を紹介したが、今回はじっくりと恐怖体験を味わえるコンテンツを3つ紹介しよう。

 どのコンテンツもプレイヤーを弄んでるのかと言いたくなるくらい、本当にプレイヤーを最大限怖がらせようと作られている。ビビリの筆者は叫びながらレビューのため必死にプレイした。プレイ動画に筆者の音声は入っていないが、ビビって視点が激しく移動したり恐る恐る動いている様子はぜひ動画で確かめて、少しでも怖さを体験していただきたい。

 実際にプレイする際は、途中であまりに怖くなったらOculus Riftを外して現実に帰ってこよう。また、心臓の弱い方はプレイを控えた方がいいかもしれない。プレイはくれぐれも自己責任で。

 なお今回紹介するソフトを120%楽しむためには、ヘッドホンの着用をオススメする。サラウンド機能がついているとなお望ましい。

洋館、病院の地下、カーニバル。3つのシーンからなる「Affected」

 まず最初に紹介するのは「Affected」という作品。イギリスのデベロッパーFallen Planet StudioがUnityを使って制作している作品だが、恐怖の演出が秀逸。含まれているコンテンツは3シーンで、各シーンともゴールするまで10分程度かかる。キーボードかXbox 360コントローラーを接続して、移動と視点の補助を行う。

 タイトル画面では、行きたいシーンを選び、エレベーターを操作してシーンに降りていくという流れになってる。

行きたいシーンの横のボタンに視線を合わせると、直にエレベーターの扉が開くので乗り込もう
エレベーターのシーンからして、グラフィックも音もおどろおどろしい雰囲気。もう現実に帰りたい

 各シーンでは基本的に一本道なので、移動して進んでいくだけ。お化け屋敷と同じ要領だ。進むとさまざまな恐怖演出を楽しむことができる。シーン1の舞台は洋館、シーン2は病院、シーン3はカーニバル、とどれも嫌な予感しかしない。

え、誰?誰!?
この薄暗い嫌な照らし方……
こんなカーニバル行きたくない……

 なお、Fallen Planet Studioは本作の続編を制作中とのこと。Kickstarterで続編である「Affected - The Cabin」の制作資金を募集中だ。これ以上怖い体験はみんなしたくないのか資金の集まり方はあまり良くないようだが、これから彼らが作るコンテンツには引き続き注目したい。

「Affected」プレイ動画

ソフトウェア情報

「Affected」
【著作権者】
Fallen Planet Studios
【対応OS】
Windows XP以降(編集部にてWindows 7で動作確認)
【対応ハードウェア】
Oculus Rift DK1/DK2
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.55

椅子に座っている自分。周りを見渡していると灯りが消えて……「A Chair In A Room」

 2つ目に紹介するのは「A Chair in A Room」。個人開発者のRyan Bousfield氏が制作した、ある意味Oculusの特徴を非常によく利用しているコンテンツだ。

 具体的には、視点移動が鍵になっているという点。プレイヤーはゲームが始まると小部屋の中心にある椅子に座っている。机の方を見ると消えた娘とその父親に関する新聞記事や写真があり………といった具合に部屋を見渡していると、突然部屋の扉が閉まり光が遮断され真っ暗になる。

 その後、手元でマウスをクリックするとライトがつく。この状態でまた周囲を見渡していると、先ほどまでは無かった不気味な物が色々と現れ、音が聴こえてくる。次、灯りをつけたら何が見えるのか、という恐怖に戦慄すること間違いなし。

 なお、本作はAndroid端末とCardboardと呼ばれるダンボール製のヘッドマウントディスプレイを使ってもプレイできるようだ。筆者は未体験だが、スマホで手軽にVRホラーが楽しめるというのは非常に大きいのではないだろうか。

机の上には何やら色々書いてある。父親の話のようだ
扉が閉じて、突然の暗闇
何かが転がっている……。何が転がっているかはプレイして確かめてみてほしい
「A Chair In A Room」プレイ動画

ソフトウェア情報

「A Chair In A Room」
【著作権者】
Ryan Bousfield 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
【対応ハードウェア】
Oculus Rift DK1/DK2
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.1

美麗なグラフィックで描き出される狭い恐怖空間「Mental Torment Episode One」

 最後に紹介する「Mental Torment Episode One」は、ポーランドの開発チーム“Andronauts”が制作したホラーコンテンツ。こちらは美麗なグラフィックが特徴的なUnreal Engine 4を使って制作されている。英語のタイトル名を和訳すると“精神的な苦しみ”、身の毛もよだつような名前だが、作品をプレイしてみるとその意味がわかるだろう。

 「Affected」と同じく、キーボードかXbox 360コントローラーで操作する。30分程度の恐怖体験だ。こちらもクラウドファンディングサイトのIndiegogoで続編の資金を募集していたようだが、失敗してしまった模様。今後どうなるのか動向が気になるところだ。

 なお本ソフトのダウンロード時、“The Mental Torment Setup Link”からリンクされているクラウドストレージ“MEGA”のページからダウンロードすると一部Webブラウザーがダウンロードをブロックすることがある。その場合は“The Mental Torment Setup Mirror Link”からダウンロード可能だ。

グラフィックは綺麗。本当に灰色の廊下を歩いているような気持ちになる
開始早々いきなり飛び込むことになるのがここ。赤いんですけど……
「Mental Torment Episode One」プレイ動画

ソフトウェア情報

「Mental Torment Episode One」
【著作権者】
The Andronauts
【対応OS】
64bit版を含むWindows(編集部にてWindows 7で動作確認)
【対応ハードウェア】
Oculus Rift
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.1

評価PCスペック(参考)

マウスコンピューター G-Tune NEXTGEAR-NOTE i790SA1
【CPU】
Core i7-4700MQ 2.40GHz
【メモリ】
16GB(増設)
【グラフィックボード】
GeForce GTX870M
【FPS】
3作品とも75FPS
【ヘッドホン】
Creative Sound Blaster EVO Zx