#モリトーク

第103話

フォント削除にトラブったら

 Windows XPなどでは、フォントファイルのプレビュー画面を起動しておくことで、そのフォントをWindows上で一時的に利用できたことを覚えているだろうか。大量のフォントをWindowsにインストールしていると、それらを読み込むアプリケーションの動作が重くなり、フォント選択時の使い勝手も悪い。そのため、新しいフォントをちょっと試したいときや、使用頻度の低いフォントを使いたいときに便利だった。

「フォントインストーラーSAKURA」

 ところが、最近のWindowsではその仕組みが廃止されているので、フォントを使うときには必ずインストールしなければならない。そこで厄介になるのがアンインストール作業。フォントを使用したあとにアンインストールしようとすると、ロックされていて削除できないのだ。

 たいていの場合、Windowsを再起動した直後ならフォントのロックが解除される。しかしまれに、常駐ソフトなどが原因で削除できないこともある。そんなときには、常駐ソフトが起動しないセーフモードでWindowsを起動してもよいが、それでは面倒なので「フォントインストーラーSAKURA」がオススメ。同ソフトを利用すると、フォントを強制的に削除できる。

 また、Windows 8では不具合によってフォントを削除できない場合があって、マイクロソフト社はその解決方法を同社サイト上に掲載している。ただし、それを参考にするよりも、「TTEdit」などでお馴染みの武蔵システムが無償で公開している専用ツールを活用したほうが手っ取り早い。

(中井 浩晶)