#モリトーク

第88話

年始のデータ大掃除

 年末の恒例行事といえば、自宅の大掃除がそのひとつ。パソコンの掃除も済ませただろうか。それはもちろん、冷却ファンなどに溜まったホコリの話ではなく、データのことだ。データの掃除・整理はオンラインソフトの視点で見ても注目度が高く、昨年末の“年間記事アクセスランキング”では、Windows 7の「ディスク クリーンアップ」に関する記事が首位を獲得している。

Windows Updateの不要ファイルをクリーンアップする機能

 “Windows Update”経由で適用した更新プログラムは、トラブルが起こったときにアンインストールできるよう、バックアップデータをローカルに保持する。しかし、更新プログラムをアンインストールすることはめったにないため、それらのバックアップデータが数GBという巨大サイズのゴミになっていた。

 昨年11月に公開された更新プログラム“KB2852386”を導入すると、更新プログラムのバックアップデータを一括削除する機能がWindows 7の「ディスク クリーンアップ」に追加される。同機能はもともとWindows 8に搭載されているものであり、Windows 7に下りてくるまではそれほど話題になっていなかっただけに、ここまでの注目を集めるとは驚きだ。

「Auslogics Duplicate File Finder」

 ちょうどよい機会なので、窓の杜が昨年の記事で取り上げた“掃除系”オンラインソフトもまとめておきたい。調べてみたところ、重複ファイルを検索・削除するソフトが偶然にも充実している。

 定番システムクリーナー「CCleaner」には昨年、重複ファイルを検索・削除する“ファイルファインダ”機能が追加された。それに特化したソフトなら「Auslogics Duplicate File Finder」もオススメであり、初心者でも操作しやすいウィザード画面を採用しているのが特長だ。

「DupFileEliminator」

 また、「DupFileEliminator」や「FavDuplicateMovieChecker」を利用すれば、サムネイルで確認しながら類似画像・動画を探し出すこともできる。「CCleaner」「Auslogics Duplicate File Finder」とは用途が異なるので、それぞれを使い分けるとよい。

 Windows 7の「ディスク クリーンアップ」や、上述した4つのオンラインソフトは、溜まってしまった不要ファイルを整理・削除するためのものだ。そのため、アンインストール支援ソフトなどを活用し、日頃からゴミを残さない工夫をしたり、バックアップソフトを常用し、ファイル整理の意識を高めるなど、大掃除が必要ない環境を目指したい。そんな目標を年始に掲げ、オンラインソフトを探求してみるのも悪くないだろう。

(中井 浩晶)