現在の教育漢字に該当する古代文字をフォント化した「春秋-tsu」

「春秋-tsu」

　「春秋-tsu」は、教育漢字の起源を学べるフォント。小学生向け教材『漢字なりたちブック』のオマケ的な作品であり、同書のために描かれた古代文字をそのまま収録している。

　起源となった古代文字の存在が発見されている975個の教育漢字にそれぞれ、甲骨文・金文・篆文のうち、造形がもっとも似たものを割り当てているとのこと。言い換えれば、“希”“茶”“働”など、31個の教育漢字はそれにあたる古代文字が明らかになっておらず、本フォントにも収録されていない。

　ただし、“弁”は“辯護士（べんごし）”の“辯”と、“辨當（べんとう）”の“辨”に分かれるほか、“台”の古代文字には本来の“臺”を採用。各古代文字に対応する教育漢字は連想しにくいので、暗号文としても楽しめるだろう。

　フォントそのものの再配布を除けば、教育目的に限らず商用時も無償利用が許される。なお、本フォントを使ってデザインしたものを商標登録したい場合は事前の問い合わせが必要。

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