杜のAndroid研究室

第282回

新しく買ったスマホの実力を測るには?ベンチマークアプリ2種をレビュー

定番アプリの「Antutu Benchmark」、バッテリーのテストもできる「Geekbench 3」

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、スマートフォンのパフォーマンスを計測できるベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」「Geekbench 3」の2本に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

他機種との性能比較ができる定番ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」

「Antutu Benchmark」
初回起動時の画面上部に表示されるボタンから、別アプリの「Antutu 3DBench」をインストールする

 「Antutu Benchmark」は、端末の3DグラフィックやRAM、CPUなどの性能を計測できる定番のベンチマークアプリ。ベンチマークを行うには、別アプリ「Antutu 3DBench」のインストールが必要となり、初回起動時の画面上部に表示される[ダウンロードします;インストールします]ボタンをタップし、Google Playからインストールが可能。別アプリのインストール後、本アプリの起動画面上部に表示される[テスト]ボタンをタップするとテストを実行できる。

テストを開始すると、まずテスト用の3D映像が再生される
3Dに続いて、RAM、CPU、UXのテストが行われ、画面上部のパーセンテージで進捗を確認できる

 テストを開始すると、まずテスト用の3D映像が再生され、続いてRAM、CPU、ユーザーエクスペリエンス(UX)のテストが行われる。テストの進捗状況は画面上部のパーセンテージで確認可能だ。テストの完了後には結果画面が表示され、総合スコアのほか、3D、RAM、CPU、UXの各項目のスコアを確認できる。さらに、各項目のスコア右側にある[>]ボタンをタップすれば、詳細なテスト項目の結果を確認することが可能。

 また、起動画面下部のタブバーで[ランク]タブを選択すると、Antutu Benchmarkを使って世界中で計測されたさまざまな機種の平均スコアを一覧可能。さらに、機種名の右側にある[Compare]ボタンをタップすれば、自分の端末とのパフォーマンスを詳しく比較することができる。また、[デバイス情報]タブでは、搭載されているOSやCPU、RAM、カメラ、センサーなど、詳細な端末情報を確認することが可能だ。

[ランク]タブでは、さまざまな機種の平均スコアが一覧表示される
[Compare]ボタンをタップすると、自分の端末とパフォーマンスを比較できる

 このほか、画面右上の[メニュー]ボタンをタップして表示されるメニューからは、端末のWebブラウザーやスクリーンのベンチマークを行うことができる。メニューの[HTML5 テスト]項目を選択すると、Webブラウザーを起動して、HTML5やJavascriptなどを実行したときのWebブラウザーのパフォーマンスを計測可能。また、[スクリーンテスト]項目からは、スクリーンの明るさや色の表示、ドット抜けなどを確認できるほか、複数本の指で同時にタッチして、マルチタッチの認識点数を確認することが可能だ。

画面左上の[メニュー]ボタンのメニューからWebブラウザーやスクリーンのベンチマークが行える
マルチタッチの認識点数を確認することも可能
「Antutu Benchmark」
【著作権者】
AnTuTu
【対応OS】
端末により異なる
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
端末により異なる(16/01/05)
「Antutu 3DBench」
【著作権者】
AnTuTu
【対応OS】
Android 4.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.0.4(16/01/21)

CPUやバッテリーのベンチマークができる「Geekbench 3」

「Geekbench 3」
画面下部の[Run Benchmarks]ボタンをタップして、テストを開始可能
テスト中はポップアップが表示され、テストが完了すると結果画面が表示される

 「Geekbench 3」は、CPUのパフォーマンスを計測できるクロスプラットフォーム対応のベンチマークアプリ。Android版のほか、Windows/Mac/Linux/iOS版が用意されており、各環境におけるシングルコアまたはマルチコア利用時のパフォーマンスを計測することができる。

 起動画面の[Benchmark]タブの下部に表示されている[Run Benchmarks]ボタンをタップするとテストを開始でき、進捗状況を表示するポップアップが表示される。テストが完了すると、結果画面が表示され、シングルコアおよびマルチコアのスコアが表示されて確認可能。画面を下へスクロールすれば、詳細なテスト結果を確認することもできる。

 また、結果画面上部のタブバーで[Single-Core]タブを選択すると、さまざまなAndroid端末で計測されたシングルコアの平均スコアが一覧表示され、自分の端末のスコアと比較可能。同様に[Multi-Core]タブでは、マルチコアのスコアを他機種と比較することができる。

[Single-Core]タブでは、シングルコアのパフォーマンスを他機種と比較できる
[Multi-Core]タブでは、マルチコアのパフォーマンスを他機種と比較可能
[Battery]タブからは、端末のバッテリーのベンチマークを行える

 さらに、起動画面の[Battery]タブでは、端末のバッテリーのベンチマークを行うことが可能。画面下部の[Run Battery Test]ボタンからテストを行えるが、正確に計測するには端末をフル充電した上で、充電ケーブルに接続しておく必要がある。[Run Battery Test]ボタンをタップしてポップアップが表示されたら、充電ケーブルを外すことで自動的にテストが開始される。なお、テストはバッテリー残量がゼロに近づき、端末がシャットダウンするまで放電を続けるというもので、その間は端末が使えなくなるので注意。

 テスト完了後、端末を充電して再起動し、本アプリを起動すれば結果を確認可能。バッテリーの持続時間やスコアのほか、バッテリー残量の時間ごとの推移などの詳しい結果を閲覧することができる。

バッテリーのテストは、端末がシャットダウンするまで放電を続けるというものになっている
バッテリーの持続時間やスコア、バッテリー残量の推移を確認できる
「Geekbench 3」
【著作権者】
Primate Labs Inc.
【対応OS】
Android 4.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.4.1(16/02/12)

(ライターズハイ:鈴木 友博)