杜のAndroid研究室

第135回

タブレットで本格的なフォトレタッチができる「Adobe Photoshop Touch」

多彩なツールで写真を本格的に加工。チュートリアルで加工テクニックの習得も可能

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Adobe製フォトレタッチソフト「Photoshop」のAndroidタブレット版「Adobe Photoshop Touch」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

定番フォトレタッチソフト“Photoshop”のAndroidタブレット版

「Adobe Photoshop Touch」

 「Adobe Photoshop Touch」は、多彩な機能を備えたフォトレタッチアプリ。パソコン向けの定番フォトレタッチソフトである“Adobe Photoshop”シリーズのAndroidタブレット版であり、レイヤー機能やフィルター加工、色調補正に加えて、選択ツールを使った加工など、「Photoshop」の基本的な機能を利用することが可能。また、Adobeのオンラインサービスである“Adobe Creative Cloud”のクラウドストレージに、加工した画像を同期して保管することなどができる。

 本アプリでは、さまざまなツールを使うことでプロのような本格的な写真加工が可能となっているが、手順はかなり複雑だ。しかし、加工パターンごとのチュートリアルが用意されており、表示される手順に従ってサンプル画像を加工していくことで、テクニックを習得することが可能。被写体の色を置き換えたり、写真をスケッチ風やアンティーク風に加工するといった基本的なものから、別の写真から人物を追加して一緒にいたかのような写真に合成したり、背景に写り込んでいる余計な人物を削除するなどのテクニックまで、15種類のチュートリアルが用意されている。

15種類のチュートリアルで加工テクニックを習得できる
画面下部に手順がテキストで表示されると共に、操作するボタンにマークが現れる

豊富な選択ツールとその他のツールを組み合わせて加工

加工画面。左右と上部のバーを使って加工を行う

 加工画面は、左側と右側、上部にバーが表示された構成で、上部のバーからは写真の切り抜きや回転を行ったり、フィルターを使った加工や色調補正などを行える。また、左側のバーには選択ツールやペイントツールが用意されていて、選択ツールを選んでから写真にタッチして範囲を選択し、上部のバーからフィルターや色調補正のメニューを選ぶことで、特定の範囲の加工が可能。

 また、画面の右側にはレイヤーが一覧表示され、タッチして切り替えや並べ替えをしたり、レイヤーのプロパティから重ね合わせ方を“通常”や“オーバーレイ”などから選択することが可能。また、タブレットならではの“カメラ塗りつぶし”といった機能も使用でき、カメラで撮影した画像で選択範囲やレイヤーを塗りつぶせる。

右上の[fx]ボタンからはフィルターを選択して特殊効果を適用できる
画面右側のバーにはレイヤー一覧が表示され、切り替えや重ね合わせ方の変更ができる

 選択ツールの種類が豊富なのも特徴のひとつだ。画面を斜めにドラッグして長方形や楕円を描き、範囲を選択する“長方形選択”“楕円形選択”ツールのほか、自由な形を描いて選択できる“なげなわ”ツール、タッチした箇所が頂点となって多角形を描ける“多角形選択”ツール、ブラシツールでなぞった軌跡が選択される“ブラシ選択”ツールを搭載。さらに、被写体の周囲をなぞることで輪郭を自動認識して範囲選択できる“自動選択”ツールや、選択したい部分と取り除きたい部分を色分けして塗りつぶすことで自動選択ができる“落書き選択”ツールも使用可能。

“自動選択”ツールをはじめとした豊富な選択ツールを使用可能
選択したい部分と取り除きたい部分を色分けして塗りつぶすことで自動選択ができる“落書き選択”ツール

“Adobe Creative Cloud”のクラウドストレージと同期可能

 レタッチを行う際には、“プロジェクト”を新規作成してから加工する画像を選択する。画像には端末内に保存してある画像のほか、その場で撮影した写真やFacebookに投稿した画像などを選択可能。また、“Adobe ID”を作成して“Adobe Creative Cloud”の無償メンバーシップに登録することで、クラウドストレージにアップロードした画像を選択できるようになるほか、Google画像検索の結果からクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの画像を絞り込んで加工に使用することが可能。

画面下部中央の右側のボタンから画像を選択して“プロジェクト”を新規作成可能。左側のボタンからは空白の“プロジェクト”を作成できる
キーワードでGoogle画像検索を行い、色合いやライセンスで絞り込んで加工する画像を選択できる

 起動画面には加工して保存した“プロジェクト”が一覧表示され、選択することで再加工が可能なほか、“プロジェクト”の複製や削除、フォルダへの分類が可能。また、“プロジェクト”をJPEGまたはPNG形式で画像出力し、端末内に保存できるほか、連携するアプリを使った共有も可能で、JPEG/PNG/PSD形式に加えて、独自形式の“PSDX”形式で出力してメール送信などを行える。

 また、起動画面上部の“Adobe Creative Cloud”のメニューで“ファイルを同期”をONにすると、保存した“プロジェクト”がクラウドストレージと自動同期されるようになる。クラウドストレージに同期した“プロジェクト”は、Webブラウザーから閲覧できるほか、“CS5.1”以降の「Photoshop」からアクセスしてファイルを開くことが可能。

加工した“プロジェクト”はJPEG/PNG/PSD/PSDX形式で出力し、連携するアプリで共有可能
“ファイルを同期”をONにすると、保存した“プロジェクト”がクラウドストレージと自動同期される
スマートフォン版の「Photoshop Touch for phone」。インターフェイスや機能が若干異なる

 さらに、Android用の“Photoshop Touch”は、スマートフォン版の「Photoshop Touch for phone」も公開されており、スマートフォン版からクラウドストレージにアクセスしてタブレット版で加工したファイルを開いたり、スマートフォン版で加工したファイルをタブレット版で開いて再加工したりと、クラウドストレージを経由することで、複数端末でシームレスに加工を行える。

 なお、スマートフォン版の「Photoshop Touch for phone」は、タブレット版とは別アプリで価格が異なるほか、インターフェイスも若干変更されている。また、“プロジェクト”の新規作成の際に、Google画像検索やFacebookの投稿画像から画像を選択できないなど、一部機能が削除されている。

「Adobe Photoshop Touch」
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Android 3.1以降
【ソフト種別】
ダウンロード販売 850円
【バージョン】
1.4.1(12/11/28)
「Photoshop Touch for phone」
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Android 4.0以降
【ソフト種別】
ダウンロード販売 450円
【バージョン】
1.0.0(13/03/01)