杜のAndroid研究室

第126回

独特なインターフェイスが特徴の高機能フォトレタッチアプリ「Snapseed」

上下左右のスワイプ操作で写真を加工。iOSで人気のレタッチアプリのAndroid版が登場

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、独特なインターフェイスや操作性が特徴の高機能フォトレタッチアプリ「Snapseed」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

Googleが買収した「Snapseed」のAndroid版

「Snapseed」

 「Snapseed」は、色調補正やトリミング、フィルターの適用などの写真加工ができる高機能なフォトレタッチアプリ。上下左右のスワイプ操作で細かい調整ができるという独特のインターフェイスが特徴だ。先に登場したiPhone版は人気のフォトレタッチアプリとなっており、開発元の“Nik Software”がGoogleによって2012年9月に買収されたことで動向が注目されていたが、今回満を持してAndroid版がリリースされた。

 写真の加工を行う際は、まず画面右上のカメラ型アイコンを選択し、端末内から写真を選択するほか、その場で写真を撮影して画面内に表示することが可能。次に、画面下部に並んでいる加工用メニューを選択することで、さまざまな写真加工ができるようになっている。

 一番左側の[AUTOMATIC]メニューを選択すると、コントラスト補正と色調補正という簡単な加工を行える。メニューの選択後、画面にタッチし、上下にスワイプすると2段型のメニューが表示され、そのまま上下に動かすことで、補正する項目を選択可能。その後、左右にスワイプすることで、コントラスト補正や色調補正の度合いを調整できる。以上のような、上下のスワイプで補正する項目を選択し、左右のスワイプで度合いを調整するというのが、本アプリでの加工の基本操作となっている。

 コントラストや色調の補正後、画面右上の写真型アイコンをタッチすると、加工前の写真を表示して変化を確認可能。右下の[完了]アイコンをタッチすれば補正を適用でき、左下の[×]アイコンをタッチすると補正がキャンセルされる。

画面にタッチし、上下のスワイプで補正する項目を選択する
左右にスワイプすると、補正の度合いを調整できる

輝度やホワイトバランスの調整、角度補正や切り抜きもできる

 画面下部の加工用メニューから[TUNE IMAGE]メニューを選択すると、さらに高度な写真加工を行える。上下のスワイプで輝度や彩度、ホワイトバランスなどの項目を選択でき、左右のスワイプで各項目の度合いを調整可能だ。また、[SELECTIVE ADJUST]メニューからは、特定の地点を中心とした加工が可能。画面下部の[+]アイコンを選択後、写真にタッチすることで中心点が表示され、2本指でタッチし範囲を拡大・縮小できる。あとは、基本操作によって、上下左右のスワイプで輝度、コントラスト、彩度の調整を行うことが可能。中心点をタッチすれば移動や削除ができるほか、複数の中心点を写真内に配置することができる。

 写真の角度補正や回転、切り抜きを行うことも可能。[STRAIGHTEN]メニューを選択すると補助線が表示され、上下左右にスワイプして角度を補正し、切り抜くことが可能。また、画面下部の角度表示の左右に表示されている矢印アイコンをタッチすれば、写真を90度単位で回転できる。切り抜きは[CROP]メニューから行うことができ、ピンチイン・アウトで範囲を指定できる。画面下部の左から2番目のアイコンをタッチすれば、切り抜き後の縦横比を指定でき、写真の縦横比を維持できるほか、“1:1”や“4:3”、“フリー”などの縦横比を選択可能。

[TUNE IMAGE]メニューを選択すると、輝度やホワイトバランスなど多くの項目を調整できる
[SELECTIVE ADJUST]メニューからは、特定の地点を中心とした加工が可能
[STRAIGHTEN]メニューを選択すると、上下左右にスワイプして角度を補正できる
縦横比を選択し、ピンチイン・アウトで範囲を指定して写真の切り抜きを行える

フィルターを適用して簡単に加工できるほか、フレームの付加も可能

 加工用メニューのうち、[BLACK & WHITE][VINTAGE][DRAMA]の各メニューからは、フィルターを選択して写真をモノクロやビンテージ風などに簡単に加工できる。画面下部のスター型アイコンをタッチし、一覧表示されるフィルターを選択すると適用可能。さらに、フィルターの選択後に画面をタッチし、上下左右にスワイプすることで、輝度や彩度、フィルターの効果の度合いなどを調整することができる。

 そのほか、[FRAMES]メニューから写真にフレームを付加したり、[GRUNDE]メニューを選択して写真をくすんだ感じに加工することなどが可能。また、[TILT-SHIFT]メニューからは、写真をミニュチュア風に加工することができる。いずれも、フレームの幅や効果の度合いなどをスワイプ操作で調整できるようになっている。

スター型アイコンから一覧表示されるフィルターを選択し、効果を適用できる
スワイプ操作で輝度や彩度、フィルターの効果の度合いなどを調整できる
一覧表示されるフレームを選択して付加し、フレームの幅などをスワイプで調整可能
[TILT-SHIFT]メニューを選択すると、写真の一部をぼかすことで写真をミニュチュア風に加工できる

加工した写真は「Google+」などにすばやく投稿可能

 加工した写真は、メニュー選択画面の上部にある[保存]アイコンから端末に保存することが可能。また、[g+]アイコンをタッチすると、「Google+」アプリを起動し、Google+にすばやく投稿することが可能。また、画面右上の[メニュー]キーから[共有]項目を選択すれば、連携するアプリを起動して、写真をGoogle+以外のSNSへ投稿したり、メール送信することなどができる。

画面上部の[g+]アイコンから「Google+」に写真をすばやく投稿可能
メニューの[共有]項目からは、ほかのSNSなどにも写真を投稿できる
「Snapseed」
【著作権者】
Nik Software, Inc.
【対応OS】
Android 4.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.4.1(12/12/07)

(ライターズハイ:鈴木 友博)