杜のAndroid研究室

気になる情報は逃さずチェック!“あとで読む”系アプリ3本を徹底比較

「Instapaper」「Pocket」「Readability」の違いを詳しく紹介

(12/06/27)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Webページをあとで読みたい場合に役立つ、「Instapaper」「Pocket(旧名:Read It Later)」「Readability」という“あとで読む”系アプリを3本取り上げ、アプリごとの機能の違いなどを紹介していく。

左から「Instapaper」「Pocket」「Readability」 左から「Instapaper」「Pocket」「Readability」

“あとで読む”サービスのクライアントアプリ

 あとで読みたいWebページなどを手軽にオンラインに保存して閲覧できるのが“あとで読む”系Webサービスだ。PCとスマートフォンで同一のアカウントを用いることで、保存したWebページを同期することができ、たとえばPCで見つけたWebページをあとからスマートフォンで閲覧するといったことが可能になる。

 PCから“あとで読む”サービスにWebページを保存する場合は、Webブラウザーのプラグインやブックマークレットを使って簡単に保存することが可能。また、スマートフォンのWebブラウザーからページを保存する場合は、共有機能から“あとで読む”サービスのクライアントアプリを起動して保存を行う。クライアントアプリでは、これらの方法で保存したWebページを閲覧できるほか、ダウンロードしてオフラインでもWebページを読めるようにすることが可能。

 今回は“あとで読む”サービスのなかでも、とりわけ人気が高い「Instapaper」「Pocket」「Readability」という3つのサービスを取り上げ、各クライアントアプリの機能や特徴を比較していこう。

各アプリの機能を表で比較する

アプリ名 Instapaper Pocket Readability
価格 235円 無料 無料
ほかのデバイスの対応 PC、iPhone/iPad、Kindle、Kindle Fire PC、iPhone/iPad、Kindle Fire PC、iPhone/iPad
一覧での画像のサムネイル表示 × ×
ナイトモード
ビューの切り替え ×
オフライン閲覧
バックグラウンドでの自動同期 1時間・12時間・24時間周期 保存直後・1時間・12時間・24時間周期 ×
記事のアーカイブ
[共有]メニューからの記事保存
タグによる分類 × ×
フォルダによる分類 × ×
記事検索 × タイトル・URL タイトル・URL・本文内の英数字
連携Webサービス Twitter、Facebook、Tumblr、Pinboad、Evernote × ×

 3本のアプリの主な機能を表にまとめてみた。共通するものも多いが、いくつかの機能を取り上げてみよう。オンラインに保存したWebページは、各アプリの起動画面などでタイトルが一覧表示され、タイトルを選択することで閲覧可能。「Instapaper」と「Readability」は、タイトルや冒頭部分などのテキストのみが表示されたリストとなっているが、「Pocket」の場合はリストのタイトルの右側に各ページの画像のサムネイルが表示されるのが特徴。目的のWebページをより視覚的に見つけられるようになっている。

 リストから保存されたページを開くと、いずれのアプリもWebページをそのまま表示するのではなく、白色の背景に画像と黒色のテキストを整形して配置する雑誌のような見た目になっている。テキストの大きさやフォントを選択できるほか、“ナイトモード”への切り替えも可能で、黒色の背景に白色のテキストを配置する見た目に変更できる。「Pocket」と「Readability」では、この雑誌風の“ビュー”に加えて、内蔵ブラウザーでページを開くことで通常のWebブラウザーと同じビューに切り替えて表示可能。「Instapaper」ではビューの切り替えはできず、[共有]アイコンからWebブラウザーを別途起動して、Webブラウザーでの見た目を確認する仕組み。

 オフラインでの閲覧には3本とも対応していて、オンラインとの同期が行われ、データが端末にダウンロードされていれば、電波が届かない場所でもWebページのテキストや画像を閲覧することが可能。ただし、同期が行われるタイミングは、それぞれのアプリで異なるので注意しよう。

 また、各アプリとも保存したWebページを“アーカイブ”することが可能で、アーカイブしたページは起動画面などのメインリストでは非表示にすることができる。アーカイブしたページは削除されたわけではなく、アーカイブリストから閲覧可能だ。ただし、「Instapaper」ではアプリで閲覧できるアーカイブしたページの件数が最大100件となるほか、「Pocket」ではアーカイブするとオンラインでのみ閲覧可能となる。

 そのほか、Androidの標準Webブラウザーなどでの閲覧時に、メニューの[ページの共有]項目から各アプリを選択すれば、表示中のWebページをオンラインに保存することが可能。

フォルダでWebページを分類でき、他サービスとも連携できる「Instapaper」

「Instapaper」の起動画面 「Instapaper」の起動画面

 ここからは、個々のアプリの機能や特徴について紹介しよう。「Instapaper」は、3本のなかでは唯一の有料アプリとなっている。保存したWebページをフォルダで分類できるのが特徴で、一覧画面でタイトルを左右にスワイプすると表示されるメニューのほか、記事画面の[共有]アイコンからWebページをフォルダに分類可能。オンラインとの同期は、アプリ起動後に“Read Later”フォルダなどのリストを開くと自動で行われるほか、手動による同期もできる。また、バックグラウンドでの自動同期を設定することもでき、1時間・12時間・24時間から同期間隔を選択可能だ。

 さらに、TwitterやFacebook、EvernoteといったWebサービスとの連携機能を備える。連携機能ではPCのWebブラウザーでInstapaperにアクセスし、各サービスのアカウントをあらかじめ登録しておくことで、保存したWebページに“Like”をつけると自動で各サービスへ記事が投稿される。

保存したWebページがリストに表示され、各タイトルを左右にスワイプするとメニューが現れる 保存したWebページがリストに表示され、各タイトルを左右にスワイプするとメニューが現れる

右下の[共有]アイコンから[Move to Folder]項目を選択すれば、Webページをフォルダに分類できる 右下の[共有]アイコンから[Move to Folder]項目を選択すれば、Webページをフォルダに分類できる

【著作権者】
Mobelux
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
ダウンロード販売 235円
【バージョン】
1.1(12/06/13)

バックグラウンドですばやく自動同期が行われる「Pocket」

「Pocket」の一覧画面。右側に画像のサムネイルが表示される 「Pocket」の一覧画面。右側に画像のサムネイルが表示される

 「Pocket」は、バックグラウンドでの自動同期がすばやく行われるのが特徴だ。自動同期の間隔を、1時間・12時間・24時間のほか“即座(Instant)”に設定できる。PCのWebブラウザーなどから大量にWebページを保存した場合、同期にはしばらく時間がかかってしまうため、アプリを開く前にバックグラウンドで自動同期が済んでいるのはうれしい。同期されたWebページはオフラインでも閲覧が可能なので、PCから保存しておいたWebページを地下鉄車内でも快適に閲覧できる。

 保存したWebページはタグをつけて分類することが可能で、一覧画面でタグを選択してWebページを絞り込める。また、一覧画面ではキーワード検索もでき、タイトルやURLに含まれるキーワードからWebページを探し出すことが可能。

各タイトルを長押しするとメニューが表示され、タグやスターをつけたりアーカイブすることが可能 各タイトルを長押しするとメニューが表示され、タグやスターをつけたりアーカイブすることが可能

記事画面では、メニューの[Switch to Web Version]からWebブラウザーでの見た目に切り替えられる 記事画面では、メニューの[Switch to Web Version]からWebブラウザーでの見た目に切り替えられる

【著作権者】
Read It Later
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.1.2(12/06/14)

本文に含まれる英数字で検索できる「Readability」

「Readability」の一覧画面。タイトルを右にスワイプするとメニューが表示される 「Readability」の一覧画面。タイトルを右にスワイプするとメニューが表示される

 “あとで読む”系アプリのなかでも、検索機能に優れているのが「Readability」だ。一覧画面右上のメニューから保存しているWebページを検索することができ、タイトルやURLに加えて、本文中の英数字をキーワードにして検索可能だ。その代わり、Webページをフォルダやタグなどで分類できる機能は備えていないので、目的のページを探す際は、検索を活用することになるだろう。なお、検索はオフラインでも行える。

 Webブラウザーでのビューを表示するアプリ内蔵ブラウザーが高機能なことも特長。内蔵ブラウザーのアドレスバーにキーワードやURLを入力してWeb検索ができるほか、表示中のページを雑誌風のビューに切り替えたり、“あとで読む”ページとして保存することもできる。たとえば、閲覧したページのリンク先の記事も保存したいというときなどに活用できるだろう。

 アプリ起動時やバックグラウンドでの自動同期は行われず、一覧画面をプルダウンすることで手動で同期を行う必要がある。同期中はステータスバーにアイコンが表示され、通知領域で進捗も確認可能だ。

Webブラウザーでの見た目を表示する内蔵ブラウザー。アドレスバーから検索を行うことも可能 Webブラウザーでの見た目を表示する内蔵ブラウザー。アドレスバーから検索を行うことも可能

フォントの種類や大きさを変更したり、黒色背景に白色テキストを表示する“ナイトモード”に切り替え可能 フォントの種類や大きさを変更したり、黒色背景に白色テキストを表示する“ナイトモード”に切り替え可能

【著作権者】
Readability
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.2(12/03/29)