杜のAndroid研究室

SDカード上のファイルを“Dropbox”と同期する「Titanium Media Sync」

Wi-Fiや3G回線を利用して複数ファイルをフォルダ単位で簡単同期

(11/03/30)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、SDカード上のファイルとオンラインストレージサービス“Dropbox”上のファイルを、フォルダ単位で同期可能なアプリ「Titanium Media Sync」を紹介する。

“Dropbox”とAndroid端末間でフォルダ単位のファイル同期を実現

「Titanium Media Sync」 「Titanium Media Sync」

ファイル同期中や同期完了時には通知領域で通知される ファイル同期中や同期完了時には通知領域で通知される

 PCやモバイル端末などでファイルを共有できるオンラインストレージサービスは、各種デバイス間でのファイルのやり取りに非常に便利な存在だ。“Dropbox”はそんなオンラインストレージサービスの定番のひとつで、Android端末向けにも公式アプリが用意されており、便利に活用しているという人も多いことだろう。

 しかし、DropboxのAndroid版アプリはPC版と違い、サーバー上に保存したファイルを端末上から参照するための機能が中心で、端末・サーバー間でファイルをやり取りするためにはファイル単位でのダウンロード・アップロード操作が必要。そのため、複数ファイルのやり取りが面倒だった。

 今回紹介する「Titanium Media Sync」は、2.7スイスフラン(執筆時現在の日本円で約240円)の有償アプリながら、公式アプリに欠けている同期機能を実現するアプリ。SDカードなどの端末ローカルとDropboxサーバー間で、ユーザーが指定した任意のフォルダを一括してダウンロード・アップロードする機能を備えている。なお、アプリ名は“Media Sync”だが同期するファイル種別に制限はない。

 なお、SDカードからDropboxサーバーへのアップロードの場合にはファイルの追加などを監視して自動的に同期を行える“continuous sync”となるのに対し、サーバーからのダウンロードは指定した際のみ行われる“one-shot sync”となる。

 また、本アプリの同期機能は、同期元のフォルダ内容を同期先へと一方通行で再現するタイプとなっているため、同期先で行ったファイル内容の変更や削除は、再同期したタイミングで初期化されてしまう点は注意が必要だ。

2画面ファイラー風の画面で同期フォルダを簡単設定

フォルダのドラッグ&ドロップなどで同期フォルダの指定を行うと、同期方向が矢印で表示される フォルダのドラッグ&ドロップなどで同期フォルダの指定を行うと、同期方向が矢印で表示される

 「Titanium Media Sync」の画面は、左右2ペインの2画面ファイラー風になっており、左側にSDカード(Local)、右側にDropboxサーバー(Remote)上のフォルダ内容が表示されている。本アプリの利用にはDropboxのアカウントが必要だが、端末のメニューの[Manage accounts]項目からアカウントへのログインまたは新規取得が可能だ。

 同期フォルダの指定は、Local、Remoteいずれかのペイン上で同期元のフォルダを長押しで選択したあと、反対側のペインの同期先フォルダを長押しすることで行える。そのほか同期元フォルダを長押し後、そのまま反対側のペインへとドラッグ&ドロップしても指定可能。また、左右各ペイン最上部の[Local]や[Remote]のボタンをタップするとポップアップメニューが表示され、表示内容の更新(Refresh)や1階層上のフォルダへの移動(Go up)、フォルダの作成(Create a new folder)の各機能を利用できる。

 同期指定済みのフォルダの管理は、メニューの[Manage folders]項目から呼び出せる一覧画面上で行える。[Remove]ボタンで同期設定を削除できるほか、チェックボックスで同期の一時的なON/OFFが可能。さらに“one-shot sync”の場合はダウンロード完了後に自動でチェックが外れ、再びONにすることで再度ダウンロードを実行できる。

 さらに、画面下部に表示されている“Pull up”と記載されたタブをタップして引き出すことで、現在の同期状態の確認や、中断してしまった同期のリトライなどが行える。

同期指定済みのフォルダを管理できる一覧画面。この画面上から“one-shot sync”の再同期なども可能だ 同期指定済みのフォルダを管理できる一覧画面。この画面上から“one-shot sync”の再同期なども可能だ

画面下部のタブをタップすることで、本アプリ専用のステータス画面を引き出すことができる 画面下部のタブをタップすることで、本アプリ専用のステータス画面を引き出すことができる

利用回線や電源状態などによる同期の可否を設定可能

設定画面では、利用回線や電源状況に応じた同期の可否などの設定が可能 設定画面では、利用回線や電源状況に応じた同期の可否などの設定が可能

 設定画面では、Wi-Fi、3G、WiMAX、国際ローミングの有無といった回線種別や利用状態、およびAC電源接続中、USB接続中、バッテリー駆動中といった電源状態に応じて、同期を行うかどうかを設定できる。データ通信料やバッテリー消費に配慮した運用が可能だ。標準の状態ではWi-Fi接続かつ、AC電源またはUSB接続時のみ同期する設定になっているので、利用形態に合わせて設定を変更しておこう。

 また、同期のリトライ間隔を分単位で指定したり、同期処理のCPU優先度を1〜10の範囲で設定する機能も用意されている。

各種ドキュメントやメディアファイルの同期に最適

 「Titanium Media Sync」では、複数のファイルやサイズの大きなファイルを一括して安定的に同期できるので、仕事で利用したい複数の文書ファイルをまとめて持ち出す際や、端末上で撮影した写真をPC上に自動転送したい場合、PCと端末上で音楽ライブラリを共有したい場合など、実にさまざまな場面で活用することが可能だ。普段PC上でDropboxをバリバリ活用している人に強くお勧めしたい。

 ただし、現状では同期方向が一方通行であるほか、“continuous sync”による継続的な同期を利用している場合でも、同期プロセスがシステム側に自動終了されてしまい気がつくと同期がストップしている場合などもあるので、利用の際に一定の注意は必要だ。今後の機能改良に期待したい。

【著作権者】
Titanium Track
【ソフト種別】
ダウンロード販売 2.7スイスフラン
【バージョン】
1.0.5

(霧島 煌一)