杜のAndroid研究室

「縦書きビューワ」を使ってAndroid端末をどこでも読める“文庫本”に

アプリ連携機能が楽しい電子書籍ビューワーで青空文庫を読む

(10/05/12)

「縦書きビューワ」 「縦書きビューワ」

 スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”用アプリのライブラリサービス“Androidマーケット”(以下、“マーケット”)には、日々すばらしいアプリが次々と登場している。しかし現在のマーケットは人気アプリや定番アプリにたどり着くための仕組みが弱く、大量のアプリを前に途方にくれてしまう場面も多い。そこで『杜のAndroid研究室』では、さまざまなテーマに沿って窓の杜スタッフが厳選したアプリを紹介していく。今回は、青空文庫やEPUB形式に対応した電子書籍ビューワー「縦書きビューワ」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介する。

電子書籍を読むなら“文庫本”感覚のAndroid端末がピッタリ

挿絵つきの作品にも対応 挿絵つきの作品にも対応

 古くから著作権切れの作品を電子書籍化し、現在9,000冊を超える書籍がいつでも無料で読める“青空文庫”。Android端末は高解像度の機種が多く、長時間眺めていても目が疲れにくいため、青空文庫を読むのにピッタリ。Android端末を持ち歩けば、ちょっとした図書館つきの文庫本がポケットの中に入っているようなものだ。

 Android用の青空文庫ビューワーはいくつか公開されているが、今回は他アプリと連携でき、拡張性の高い「縦書きビューワ」を紹介したい。縦書き表示専用で、ルビ・傍点・禁則処理や挿絵の表示などに対応しており、単体でも青空文庫ビューワーとして十分な機能を備えている。さらに、今後普及することが見込まれる電子書籍の規格“EPUB”にも対応しており、EPUB形式の電子書籍を縦書き・挿絵つきで表示することが可能。

快適に使うための準備

「IPA明朝」の自動ダウンロード・インストール画面 「IPA明朝」の自動ダウンロード・インストール画面

 「縦書きビューワ」をインストールしたら、まずやっておきたいのが「IPA明朝」フォントのインストールだ。「縦書きビューワ」では「IPA明朝」などの“JIS X 0213:2004”規格に対応したフォントをインストールすることで、青空文庫で“外字”として扱われている第三・第四水準の漢字を通常の漢字と同じように表示できるようになる。「IPA明朝」フォントは「縦書きビューワ」の設定画面から自動でダウンロード・インストールができるので、ぜひ最初にインストールしてほしい。

 次に、青空文庫のダウンロード・管理アプリ「青空プロバイダ」をインストールしよう。こちらも「縦書きビューワ」の設定画面からマーケットのダウンロードページを直接表示できるので、インストールは簡単だ。「縦書きビューワ」はビューワーに特化しているため、青空文庫のダウンロード機能や管理機能を備えていない。そのぶん「青空プロバイダ」と連携しやすくなっており、「青空プロバイダ」から「縦書きビューワ」を開いて読むことで快適な読書ができるだろう。

「青空プロバイダ」との連携と基本的な使い方

 青空文庫を読むには、まず「青空プロバイダ」を起動して作品をダウンロードする必要がある。使い方は簡単で、作家別・作品別の50音順リストから作品を選択し、[テキストをダウンロードして閲覧]項目を選択すると閲覧用のアプリを選択するリストが表示されるので、「縦書きビューワ」を選択すればよい。一度表示した作品はローカルに保存される仕組みで、「青空プロバイダ」のメイン画面にある[My本棚]項目からオフラインでも読むことが可能。

 「縦書きビューワ」で表示した作品は画面を左右へスライドする操作やボリュームボタンで、ページを進めたり戻したりすることが可能。また、トラックボールなどを備えた端末では行単位で文章をスクロールさせることもできる。さらに、メニューからは見出しリストやページ数指定によるジャンプ、“しおり”を挟むといった操作が可能だ。

「青空プロバイダ」 「青空プロバイダ」

「縦書きビューワ」のメニューからは見出しリストなどによるジャンプが可能 「縦書きビューワ」のメニューからは見出しリストなどによるジャンプが可能

表示のカスタマイズ

設定画面 設定画面

 作品を表示した際のデザインを、設定画面で細かくカスタマイズできるのも「縦書きビューワ」の魅力。たとえば、フォントサイズは3段階から選択できるほか、字間も2段階に調節できる。また、背景と文字の色を“白地に黒文字”“古紙色に黒文字”“黒地に白文字”“古紙画像に黒文字”“ユーザ指定背景画像に黒文字”から選択できる。

 さらに、画面の明るさを抑えて目の疲れを軽減したり、バックライトの消灯を抑止する機能も備える。また、アプリ終了時に自動で“しおり”を挟んだり、起動時に前回“しおり”を挟んだページを自動で開くといった設定も可能。

他アプリとの連携による検索機能

検索機能をもつほかのアプリと連携可能 検索機能をもつほかのアプリと連携可能

 面白い機能としては、文章中の単語を長押しすることで単語をWeb検索したり、検索機能をもつほかのアプリと連携して検索することができる。たとえば、意味や読み方がわからない単語を「DroidWing FREE」などの辞書アプリで調べたり、地名から「マップ」で地図を表示することが可能。

 さらに、「Google Skyマップ」で星座を探すなど、アイデア次第でさまざまな連携が考えられ、電子書籍の新しい楽しみ方を見つけられるかもしれない。

「縦書きビューワ」

【著作権者】
2SC1815J 氏
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.9.5.2

「青空プロバイダ」

【著作権者】
miduhima 氏
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.8

「縦書きビューワ」インストール用のQRコード 「縦書きビューワ」インストール用のQRコード

「青空プロバイダ」インストール用のQRコード 「青空プロバイダ」インストール用のQRコード

(長谷川 正太郎)