レビュー

高機能オンラインフォトエディター“Polarr”のWindows 7/8対応版「Polarr Photo Editor」

豊富なフィルターを組み合わせていくだけで、プロ顔負けの印象的な写真へ

「Polarr Photo Editor for Windows」

 「Polarr Photo Editor for Windows」は、プロフェッショナル向けのフォトレタッチソフト。Windows 7/8/10に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、Webブラウザーで動作する本格的な画像編集サービス“Polarr”のWindows デスクトップアプリ版。Web技術でデスクトップアプリを開発できるフレームワーク“Electron”を利用して開発されている。

 アプリ版の“Polarr”はWindows/Mac/Linux/iOS/Androidなどがラインナップされているが、当初、Windows版はWindows 10でのみ動作する“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”アプリのみが提供されており、Windows 7やWindows 8/8.1で利用することができなかった。しかし、このデスクトップアプリ版が提供されるようになったことで、古いWindowsでも“Polarr”が利用できるようになっている。

 「Polarr Photo Editor」の特徴は、なんといっても機能の豊富さにある。

 メイン画面は加工する写真を中心に、左右へ2つのサイドパネルを配した3ペイン構成になっており、右のサイドパネルに標準で表示される“調整 A”のツールには、7つのカテゴリーに分けられた多数の画像補正機能が詰め込まれている。この機能群を利用すれば、色・明るさの調整から露出・コントラスト、レンズの光量・歪み、ノイズの低減までをきめ細かく調整することが可能。パネルの最上部にヒストグラムが用意されており、画像補正の際の手がかりとすることができる。

 また、ツールバーのボタンをクリックすれば、“クロップ & まっすぐに”“ラジアルマスク”“グラデーションマスク”といったツールへ切り替えることも可能。“クロップ & まっすぐに”は、画像の切り抜きや傾き補正などを行う場合に、“ラジアルマスク”(円形フィルター)は、周辺部の光量を落とすなどして被写体を強調するのに用いられる。“グラデーションマスク”は円形ではなく線状にグラデーションをかけるフィルターで、端へ向かって画像を徐々に透明にしたい場合などに役立つ。そのほかにも、修正前と修正後を比較するツールなどが利用可能。

切り抜きや傾き補正などのツール
修正前と修正後を比較するツール
左のサイドパネルではフィルター機能などが利用可能

 一方、左のサイドパネルではフィルター機能と作業履歴へのアクセスが可能。プリセットされた豊富なフィルターを適用していくだけで、プロ顔負けの印象的な写真へ加工することができる。ただし、“モダン”“アート”“フィルム”以外のフィルターは有償ライセンス“Pro”(19.99米ドル)専用となっているので注意。そのほかにも、“Pro”版では複数の写真にまとめてウォーターマークを追加するバッチエクスポート機能や、自作フィルターを追加する機能などがサポートされる。

ソフトウェア情報

「Polarr Photo Editor for Windows」
【著作権者】
Polarr, Inc.
【対応OS】
Windows 7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト(Pro版は19.99米ドル)
【バージョン】
-

(樽井 秀人)