レビュー

「Firefox」の画像読み込みをコントロールできる拡張機能「Easy Image Blocker」

データの転送量を極力抑えたい場合や、画像がない場合の見栄えを確認したい場合などに

「Easy Image Blocker」v1.1.1

 「Easy Image Blocker」は、Webページを閲覧する際に画像の読み込みをブロックできる「Firefox」用の拡張機能。「Firefox」v38.0a1以降に対応する拡張機能で、編集部にてWindows 10上の「Firefox」v46.0.1で動作を確認した。ライブラリサイト“Add-ons for Firefox”から無償でダウンロードできる。

 本拡張機能を利用すると、「Firefox」でWebページを閲覧する際に画像を読み込むかどうかをコントロールすることが可能。データの転送量を極力抑えてWebページを閲覧したい場合や、画像がロードされないときのWebページの見栄えを確認したい場合などに役立つだろう。

 本拡張機能は3つの動作モードを備えており、拡張機能のボタンで順に切り替えられる仕組みになっている。

 1つ目は、すべての画像をブロックするモードだ。初期状態はこのモードになっており、ページを表示しても画像は表示されない。画像を閲覧したい場合は、右クリックメニューに追加される[Load Image]コマンドを選択すれば、当該画像のみがロードされる。また、[Load All Images]コマンドを利用すれば、Webページにあるすべての画像を読み込むことも可能。

すべての画像をブロックするモード
右クリックメニューに追加されるコマンドで画像の読み込みが可能

 2つ目は、ローカルにキャッシュされた画像のみを読み込むモード。職場・家庭のネットワークで日ごろ閲覧しているWebページならば、ローカルに画像のキャッシュがある程度は残っているため、このモードでもWebページの見栄えを再現できる可能性は高い。データの転送量は抑えたいが、なるべくWebページの見栄えは崩したくない場合に役立つ。職場・家庭のネットワークとモバイル回線の両方で使っているノートパソコンやタブレットなどでは特に有用だろう。

 なお、3つ目はすべての画像を読み込む通常のモードだ。データの転送量を気にしなくてよい環境では、このモードを利用するとよい。

ローカルにキャッシュされた画像のみを読み込むモード。ローカルにキャッシュされていない広告だけ表示されていないのがわかる
すべての画像を読み込む通常のモード
拡張機能の設定ページ

 そのほかにも、拡張機能の設定ページではホワイトリストの編集が可能。ホワイトリストに登録されたURLでは画像の読み込みがブロックされず、つねにすべての画像が読み込まれる。また、[Load Image]コマンドの利用後にWebページをリロードするか否か、モードを切り替えた際にWebページをリロードするか否かといった挙動のカスタマイズが行える。

ソフトウェア情報

「Easy Image Blocker」
【著作権者】
Akira Atsumi 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.1(16/05/15)

(樽井 秀人)