レビュー

タブレットをデジタイザーペンのみに反応させて誤動作を防止「TouchSwitch」

タッチ操作を無効化し、手持ちでペンを使用する際の使い勝手を向上

「TouchSwitch」v1.0.0.8a

 「TouchSwitch」は、タブレットPCに備わるタッチパネルからタッチ機能のみを手軽にON/OFFできるツール。64bit版を含むWindows 8/8.1/10に対応するフリーソフトで、ベクターのライブラリページからダウンロードできる。

 タッチパネルからイラストやデザインのラフなどを直接書き込めるのはタブレットPCの利点だが、望まないタイミングでパネルに手や指が触れてしまうと誤動作が起きてしまう。だが、デジタイザーペンに対応するタブレットPCなら、「TouchSwitch」がミスを防いでくれる。

 本ツールを使用すると、タッチパネルの指などによるタッチ機能のみを手軽にON/OFF可能。指などでのタッチ機能が無効化されてもデジタイザーペンからの入力は有効なため、デジタイザーペンでイラストを書いたりアプリを操作したりといった作業を、手で画面をしっかり保持しながら行える。

 本ツールを起動後、デスクトップ画面の左上に現れる“Double click for Touch disable.”と記された水色のボタンをダブルクリックやダブルタップするとタッチ機能が無効化される。無効化中はボタンの色が暗転、ボタンの記述が“Double click for Touch enable.”へ切り替わる。このボタンをマウスやデジタイザーペンでダブルクリックすると、再びタッチ機能が有効となる仕組み。

ボタンはコンパクトなものにも設定可能

 タッチ操作のON/OFFを切り替えるボタンは操作の邪魔にならないようサイズなどを細やかにカスタマイズ可能。また、サスペンドやスリープからの復帰時にタッチ操作を自動でONにするオプションが用意されているほか、ホットキーでON/OFFを切り替えることもできる。

 対応機種は“VAIO DUO”11や13、“Surface Pro”1や2など。作者によると、原理的には機種やデバイスを問わずに使用可能なはずとのことで、対応機種以外でも簡単な設定を行うことで利用できるようだ。

 なお、本ツールの利用時にはいくつか注意すべき点がある。特に、タッチ操作の無効化後は、指などでのタッチ操作では再度操作を有効にできない点は要注意だ。また、デジタイザーに対応していないペンでの入力は指での操作同様無効化される。予め端末や付属のペンをチェックしておきたい。そのほか、タッチ機能の無効化中に本アプリやOSが異常終了すると、タッチパネルを有効に戻せなくなる場合があるという。付属のreadmeに復旧の手順などが記されているので、必ず目を通しておこう。

ソフトウェア情報

「TouchSwitch」
【著作権者】
hoge1hoge 氏
【対応OS】
Windows 8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.8a

(市川 祐吉)