レビュー

「Google Chrome」で「Firefox」風のダウンロードを実現する「Download Manager」

“ダウンロードシェルフ”の代わりにポップアップで管理。検索や履歴クリアも簡単

「Download Manager」v6.7.1

 「Download Manager」は、「Google Chrome」のダウンロード関連インターフェイスを改善する拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v49.0.2623.75で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 「Google Chrome」でファイルをダウンロードすると、画面下部に“ダウンロードシェルフ”が現れる。しかし、この“ダウンロードシェルフ”は画面を無駄に占有するばかりか、検索機能も備えておらず、あまり便利とは言えない(検索機能そのものは[Ctrl]+[J]キーで表示できるダウンロード画面(chrome://downloads/)で利用することが可能)。そこでお勧めしたいのが、「Download Manager」だ。

 本拡張機能を導入すると“ダウンロードシェルフ”が無効化される代わりに、拡張機能のボタンがツールバーに追加され、ポップアップでダウンロード履歴を管理できるようになる。キーワードによるフィルタリング機能も備えているので、多くのファイルを同時にダウンロードしても、目的のファイルを簡単に見つけ出すことも可能だ。

 また、アニメーションやインジケーター機能も充実している。たとえばダウンロードを行うと、矢印アイコンが拡張機能のボタンへ移動するアニメーションが表示され、ダウンロードが開始されたことを視覚的にわかりやすくユーザーに知らせてくれる。

キーワードによるフィルタリング機能
ダウンロードが開始されたことを視覚的にわかりやすく表示するアニメーション
ダウンロードの中止やキャンセルも、ポップアップのプログレスバー右端にあるボタンから簡単に

 また、拡張機能のボタンやポップアップにはダウンロードの進捗状況も表示される。ダウンロードの中止やキャンセルも、ポップアップのプログレスバー右端にあるボタンから簡単に行える。このあたりは「Firefox」の新しいダウンロードマネージャーによく似ているので、「Firefox」のこの機能が「Google Chrome」にも欲しいと感じていたユーザーは試してみるとよいだろう。

 そのほかにも、ダウンロードが終了した際にデスクトップへ通知する機能を搭載。ポップアップからダウンロードファイルをエクスプローラーへドラッグ&ドロップする機能も備えており、ファイルをデスクトップへコピーするといった操作も簡単だ。また、メニューからダウンロードフォルダーを開いたり、ダウンロード履歴のクリアが行えるのもなかなか便利だ。これらの機能の多くは、設定画面から個別にON/OFFを切り替えられる。

ダウンロードが終了した際にデスクトップへ通知
機能の多くは設定画面から個別にON/OFFできる

 なお、本拡張機能はもともと公式のサンプルコードを拡張して開発されたものであるという。拡張機能のソースコードは、“GitHub”のプロジェクトページで公開されている。

ソフトウェア情報

「Download Manager」
【著作権者】
MadApps 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.7.1(16/01/04)

(樽井 秀人)