レビュー

将棋の棋譜ファイルを読み込んで盤面を再現できる棋譜ビューワー「Kifu for Windows」

柿木形式やCSA形式の棋譜ファイルをサポート。ローカルで対局を検討するのに便利

「Kifu for Windows」v7.21

 「Kifu for Windows」は、将棋の棋譜ファイルを読み込んで盤面を再現できるソフト。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、KIF/KI2形式(柿木形式)の棋譜ファイルを閲覧するためのビューワー。この棋譜ファイル形式は、老舗の将棋ソフト「柿木将棋」シリーズと互換性があり、広く利用されている。最近ではドワンゴ主催の棋戦“叡王戦”の棋譜が本形式で公開されており、ローカルで棋譜を楽しんだり、検討を行ったりするのに利用可能。そのほかにもCSA形式の棋譜ファイルの読み込み・保存に対応している。将棋ファンならまず手に入れ、使いこなしたいツールの一つだ。

 また、本ソフトは棋譜の入力も可能。任意の局面から始まる棋譜や詰将棋なども入力・保存できるほか、手合い割(すべての駒を利用する“平手”ではなく、一部の駒を落としてハンデをつけること。香落ち、角落ちなど)や、千日手(同じ局面が一局中に4回現れること)の自動検出にも対応する。さらに、それぞれの手には消費時間やコメントを追加可能で、特定の局面にしおりをつけたり、そこから手の変化を分岐させることもできる。

 そのほかにも、棋譜を速度可変で自動再生する機能や局面または棋譜を印刷する機能、クリップボード経由で棋譜を入出力する機能、GIF/JPEG/BMP/PNG形式の画像として出力する機能、盤面を先後逆に表示する機能(俗称“ひふみんアイ”)などを搭載。とくにクリップボードを介して棋譜を読み込む機能は、インターネットのブログや掲示板、データベースなどで公開されている棋譜を読み込むのに便利だ。

ソフトウェア情報

「Kifu for Windows」
【著作権者】
柿木 義一 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.21(15/03/22)

(樽井 秀人)