レビュー

「Opera 12」の使い勝手を再現する「Opera」のサイドバー向け拡張機能

メモ、ブックマーク、履歴をサイドバーで扱える拡張機能

サイドバーでの拡張機能をサポートする「Opera」v30

 老舗Webブラウザー「Opera」は、v15にアップデートする際にレンダリングエンジンを変更するという大規模な変更が行われた。この際機能が大きく減ってしまった「Opera」だが、一度は削除されたブックマーク機能が復活を遂げるなど、着々と進化を続けており、先日のv30ではサイドバー拡張機能がサポートされた。ここでは「Opera 12」の機能を再現する3本のサイドバー拡張機能をご紹介する。

サイドバーでメモを作成、過去データの取り込みも可能な「V7 Notes」

「V7 Notes」v1.1.5

 「V7 Notes」はサイドバー上でメモを作成できる拡張機能。サイドバー上部にメモとフォルダーの一覧、下部にメモ本文が表示され、フォルダーは階層を重ねることも可能。一覧の中のメモをダブルクリックすることでメモの内容をクリップボードへ送る機能や、表示しているWebページ上で選択した文字列を、右クリックメニューからメモにする機能を備える。

 メモはJSON形式でインポート・エクスポートが可能。ただし、インポートを行うと既存のデータは全て上書きされる。また、「Opera 12」以前で作成されるファイル“notes.adr”やエクスポートされた“Opera 12 Notes.html”からメモをインポートすることも可能。

 なお作者によると、拡張機能が利用するキャッシュ領域をクリアする拡張機能やソフトを利用するとメモは消えてしまうとのことなので注意が必要だ。ただし「Opera」の“閲覧データを消去”機能は実行しても問題ないという。また、文字列検索機能も備えるが、メモの2行目以降の日本語には反応しなかった。

エクスポート機能を備えるブックマーク管理拡張機能「V7 Bookmarks」

「V7 Bookmarks」v2.0

 「V7 Bookmarks」はサイドバー上でブックマークを管理できる拡張機能。「Opera」標準のブックマーク管理画面はタブとして表示されるが、この拡張機能を用いるとサイドバーの中だけでブックマークを管理可能。

 標準のブックマーク管理画面からは、ブックマークを開くごとに別のタブに移動しなければならないが、本拡張機能を用いればブックマークの一覧を表示させつつWebページを表示させることができる。また、ブックマークをエクスポートする機能を備えているのも特長。

 表示中のタブでブックマークを開くにはブックマークをダブルクリック、新規タブで開くにはホイールボタンでクリックする。ブックマークバーやリーディングリストなどの編集も行えるほか、ブックマークの右クリックでアドレスをクリップボードに取り込む機能も備える。

同一ドメインごとに履歴をまとめられる「Quick History」

「Quick History」v0.9.8

 「Quick History」はサイドバー上に履歴を表示できる拡張機能。「Opera」標準の履歴一覧画面はタブとして表示されるが、この拡張機能を用いるとサイドバーから履歴へアクセス可能。

 標準の履歴一覧画面では“すべて”“今日”“昨日”“過去1週間”“過去1か月”という単位でフィルタリングされるのに対し、本拡張機能では“All”“Last hour”“Last day”“Last week”からフィルタリングしたい範囲を選択する。

 アクセスした履歴をドメイン単位でグループ化できるのが本拡張機能の特長で、グループ化されたドメイン単位でアクセス履歴を一括して削除可能。アクセス日時でのフィルタリングとドメイン単位でのグループ化は個別にON/OFF可能なので、ドメインでグループ化しつつ日時でのフィルタリングを行わない設定なども可能だ。

ソフトウェア情報

「V7 Notes」
【著作権者】
vux777 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.5(15/06/15)
「V7 Bookmarks」
【著作権者】
vux777 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0(15/06/25)
「Quick History」
【著作権者】
gucio1007 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.9.8(15/06/08)

(市川 祐吉)