レビュー

「Firefox」に強力な画像・動画ビューワー機能を追加する拡張機能「Viewhance」

デスクトップのビューワー顔負けの機能を備える

「Viewhance」v1.0.0

 「Viewhance」は、「Firefox」の画像・動画ビューワー機能へさまざまな機能を追加して強化する拡張機能。「Firefox」v24.0以降、「SeaMonkey」v2.21以降に対応しており、編集部にてWindows 8.1上の「Firefox」v38.0.1で動作を確認した。“Add-ons for Firefox”から無償でダウンロードできる。

 「Firefox」では、右クリックメニューで[画像だけを表示][動画だけを表示]項目を選択することで、画像や動画を別タブで閲覧することができる。しかし、これらは閲覧するために必要な最低限の機能しか備えておらず、少し物足りない。

 「Viewhance」は、そんな不満を解消してくれる拡張機能。画像・動画タブの画面左上にマウスカーソルを移動させるとフローティングメニューが現れ、画面の縦・横にフィットさせた拡大表示や、好みの倍率での拡大・縮小表示、コンテンツの回転・左右反転、輝度・コントラスト・彩度などの調整などの機能が利用できるようになる。

初期状態の「Firefox」(「Viewhance」導入前)
「Viewhance」の導入後。画面左上にマウスカーソルを移動させるとフローティングメニューが現れる
コンテンツの回転・左右反転
輝度・コントラスト・彩度などの調整。画像のみならず動画でも利用可能

 また、さまざまなWebサイトと連携することも可能。たとえば閲覧中の写真を“Google”へ送れば、画像検索機能で似たような画像を探すことができる。

さまざまなWebサイトと連携

 さらに、GIF/APNG/WebPなどのアニメーション画像ならば、任意のフレームを表示したり、すべてのフレームを抽出して並べて表示したり、指定したスピードで再生したりすることもできる。拡張機能の設定画面では、ビューワー画面の見栄えをCSSでカスタマイズすることも可能。そのほかにも、動画コントロールの挙動をカスタマイズといったことも行える。たとえば「Firefox」の場合、動画単体を表示すると“video”タグに“controls”および“autoplay”属性が自動で適用されるが、これをカスタマイズして“controls”のみにすれば自動再生が無効化される。好みで“loop(繰り返し再生)”や“muted(無音)”属性を追加することも可能だ。

アニメーション画像を再生したり、任意のフレームを表示
アニメーション画像のフレームを抽出

ソフトウェア情報

「Viewhance」
【著作権者】
Deathamns 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0(15/05/06)

(樽井 秀人)