レビュー

色覚異常の人のために開発された「Google Chrome」用の拡張機能「カラー エンハンサー」

コンテンツにカラーフィルターを適用することで色の区別を助ける

「カラー エンハンサー」v1.12.4
カラーフィルターはカスタマイズが可能

 「カラー エンハンサー」は、色覚異常の人のためにGoogleのアクセシビリティチームが開発した「Google Chrome」用の拡張機能。編集部にてWindows 8.1上の「Google Chrome」v42.0.2311.152で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 色覚異常にはさまざまなケースがあるが、特定の色の組み合わせの識別が困難な場合には、明度差や色差を大きくすることによって症状を改善できることがあるようだ。これを利用したのが「カラー エンハンサー」で、コンテンツにカラーフィルターを適用することにより、色覚異常の人が色を識別するのを助けてくれる。色覚に異常がない場合であっても、派手な色遣いが苦手な場合は使ってみるといいかもしれない。

 本拡張機能を利用するには、まず初期設定を行う必要がある。拡張機能のボタンを押すと現れるポップアップで[Setup]ボタンを押すとカラーフィルターのカスタマイズ画面が現れるので、そこで3つの列から星がもっともクッキリとみえる列を選び、すべての星が見えるようにスライダーを調節しよう。設定が完了したら[OK]ボタンを押し、[有効にする]というチェックボックスをONにすればよい。Webページにフィルターが適用され、少し見やすくなるはずだ。

適用前
適用後の例

ソフトウェア情報

「カラー エンハンサー」
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.12.4(15/05/05)

(樽井 秀人)