レビュー

多くの独創的なツールをリリースするWinaero製の統合環境設定ソフト「Winaero Tweaker」

Windows 10専用のカスタマイズメニューも

「Winaero Tweaker」v0.2.3.2

 「Winaero Tweaker」は、Windowsの設定や挙動をカスタマイズできるツール。Windows 7/8/8.1に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、Windowsのカスタマイズツールを数多く公開している“Winaero”が開発したWindowsの“Tweaker(微調整)”ツール。単にWindowsの設定を変更するだけでなく、“ウィンドウ枠の色を時間によって変えたい”とか“スタート画面とタスクバーの色を合わせたい”といったニーズに応えるユニークなツールも数多くリリースしており、本ソフトにもそれらの一部機能が取り込まれている。個々のツールの方が高機能ではあるが、需要の高い機能が単一のアプリケーションとしてまとまっているのは何かと便利だ。

 メイン画面は左右2分割の2ペイン構成になっており、左ペインでカスタマイズメニューを選択し、右ペインでその詳細の確認と設定の変更を行うようになっている。初期状態では[Home]-[Information]画面が選択されており、システムのOSやCPU、メインメモリなどの情報が一覧可能。PCの性能を数値化するOS標準のベンチマーク機能“Windows エクスペリエンス インデックス(WEI)”をコマンドラインで実行する機能も搭載している。

 そのほかのカスタマイズメニューは、OSによって異なる。Windows 8.1の場合、上から順に、タスクバーやスタート画面の色やウィンドウの枠などの表示関連の項目をまとめた“Appearance”、スタート画面に表示されている電源ボタンの有無を変更できる“Windows 8 Modern UI”、ブート画面やロック画面をカスタマイズする“Boot and Logon”、ネットワークや共有関連をまとめた“Network”、なんでもスタート画面にピン留めできるようにする“Pinning Options”、そのほかのWindowsの挙動をカスタマイズする“Behavior”、組み込み管理者ユーザーの有効化や“UAC”の無効化を行う“User Accounts”という7つのカテゴリーが用意されている。

 さらに、本ソフトは「Windows 10 Technical Preview」にも対応。「Windows 10 Technical Preview」で実行すれば、Windows 10専用のカスタマイズメニューも表示される。「Windows 10 Technical Preview」をテスト中のユーザーは試してみても面白いだろう。

ソフトウェア情報

「Winaero Tweaker」
【著作権者】
Winaero
【対応OS】
Windows 7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
0.2.3.2(15/04/14)

(樽井 秀人)