レビュー

被写体が特定のサイズに収まるように写真を拡大・縮小して切り抜ける「Image Cutter」

マウスカーソルの移動とマウスホイールの回転で直観的に操作できるのが便利

「Image Cutter」2015/3/22版

 「Image Cutter」は、画像の拡大・縮小とクリッピングを同時に行えるソフト。Windows/Macに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 SNSのプロフィール画像を作成する場合など、被写体がちょうど特定の画像サイズに収まるように写真を拡大・縮小して切り抜きたいといったニーズは少なくないだろう。これは画像編集ソフトのトリミング機能と拡大・縮小機能を組み合わせれば実現できるが、何枚も加工するとなると少し面倒に感じられる。ブログに掲載する写真を加工したい場合など、複数の写真を効率よく処理したい場合には専用のツールを使いたい。

 そこでお勧めなのが、「Image Cutter」だ。本ソフトはプログラミング言語“Processing”で開発された画像編集ツール。直観的な操作で、画像の拡大・縮小と切り抜きが同時に行える。

 利用するには、まずメイン画面へ画像ファイルをドラッグ&ドロップし、画像を読み込む。画像はマウスホイールの回転で拡大・縮小が可能。

 次に、メイン画面左下にある2つのテキストボックスへ、最終的に作成したい画像の高さと幅を左から順に入力しよう。すると、マウスのカーソル位置を中心に指定した高さ・幅をもつボックスが現れ、それ以外の領域が暗転する。このボックスが切り抜き対象となる部分になるので、あとはマウスカーソルの移動とマウスホイールの回転を組み合わせ、被写体が収まるように調整していけばよい。

マウスカーソルの移動とマウスホイールの回転で、ボックスを被写体に合わせる
マウスクリックで保存。ファイルの形式は拡張子から自動判別される

 調整が済んだら、マウスボタンをクリックしよう。すると、ファイルの保存ダイアログが現れ、ボックス部分を画像ファイルとして保存することが可能。保存する際に、ファイルの拡張子を“.jpg”にすればJPEG形式で、“.png”形式にするとPNG形式で保存される。何もつけないで保存すると、TIFF形式になるようだ。

ソフトウェア情報

「Image Cutter」
【著作権者】
Sunao Hashimoto 氏
【対応OS】
Windows/Mac(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2015/3/22版(15/03/22)

(樽井 秀人)