レビュー

「Google Chrome」のダウンロードデータを圧縮するGoogle公式拡張「データセーバー」

データ圧縮による効果をグラフで可視化、実測でおよそ30%のデータ圧縮効果を確認

「データセーバー(ベータ版)」v1.943

 「データセーバー」は、モバイル版「Google Chrome」に搭載されている“データセーバー”機能をデスクトップ版でも利用できるようにするGoogle公式の拡張機能。編集部にてWindows 8.1上の「Google Chrome」v41.0.2272.118で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 “データセーバー”とは、Googleのサーバーを介してコンテンツの圧縮を行うことにより、ダウンロードするデータの量を抑える機能。もともとモバイル版「Google Chrome」に搭載されていた機能で、設定画面から有効化することができる。

 SSL対応ページやシークレットモードでは利用できないほか、まれに画像の表示が不鮮明になったり、特定のサイトで誤動作を引き起こすことがあるというデメリットを抱えるものの、低速であったり、料金が従量制になっているインターネット回線では心強い機能と言えるだろう。

 これをデスクトップ版「Google Chrome」でも利用可能にしたのが、今回紹介する「データセーバー」だ。すでに同種のサードパーティー製拡張機能が存在するが、本拡張機能はGoogleが公式でリリースしているもので安心できる。ただし、現段階ではベータ版という位置付けになっているので、利用の際は注意したい。

 そのほかにも、本拡張機能では「Google Chrome」によるデータの通信量と“データセーバー”によって圧縮されたデータ量をグラフでチェックすることが可能。編集部にて1週間ほど使用したところ、およそ30%のデータ圧縮効果が見られた。

ソフトウェア情報

「データセーバー(ベータ版)」
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作を確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.943(15/03/29)

(樽井 秀人)