レビュー

Chromeのサンドボックス内で動作するBitTorrentクライアント「PNaCL Transmission」

「Transmission」のChrome アプリ移植版、インターフェイスはタブで表示

「PNaCL Transmission」v1.0.1
ダウンロードしたファイルはサンドボックスに隔離される

 「PNaCL Transmission」は、“Chrome アプリ”として動作するBitTorrentクライアント。無償で公開されており、Chrome ウェブストアより導入できる。

 主にLinux用として知られるオープンソースのBitTorrentクライアント「Transmission」をPNaCl(Portable Native Client)環境に移植したもので、「Google Chrome」の“アプリ”として動作する。BitTorrentで入手したいファイルがあるが、専用クライアントを用意せず「Google Chrome」上で作業を完結させたい場合に便利。また、「Google Chrome」のサンドボックス内で動作するため、手違いでローカルの情報が漏洩するといった心配がないのもメリットだ。

 アプリを起動するとダイアログが表示され、ダイアログ上の[WebUI]リンクをクリックするとメインのインターフェイスがタブで開く。ファイルをダウンロードするにはツールバー左端の[Open Torrent]ボタンを押して、torrentファイルのURLを入力するか、ローカルにあるtorrentファイルを選択すればよい。

 ダウンロードしたファイルはサンドボックス内に隔離されており、ダイアログ上の[Download]リンクをクリックすると一覧表示される。ここからファイルをクリックすれば、インターネット上のファイルをダウンロードするのと同様の操作でローカルにコピー可能。直接ローカルにダウンロードするのに比べると一手間かかるが、コピー自体は基本的に数秒で終了する。

ソフトウェア情報

「PNaCL Transmission」
【著作権者】
Transmission Project、平山 直紀 氏(PNaCL移植)
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.1(14/06/15)

(中村 友次郎)