レビュー

すべてのインターネット接続にHTTPS通信を強制できるツール「SSL Enforcer」

“strict”モードと“Best-Effort”モードという2つの動作モードを切り替え可能

「SSL Enforcer」v1.10 Beta

 「SSL Enforcer」は、すべてのインターネット接続にHTTPS通信を強制できるツール。Windows 7/8/8.1に対応するフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、本ソフトはベータ版として公開されているので注意。また、利用できるのは2015年2月28日までとされている。

 本ソフトはタスクトレイに常駐し、すべてのアプリケーションの通信に対して、可能な限りHTTPSプロトコルによる暗号通信を強制する。HTTP接続のリクエストを検知するとそれをブロックし、代わりにHTTPS接続が利用できないかどうか調べ、もしHTTPS接続が利用できればそれを利用するという仕組みだ。プロキシサーバーなどを介さず、システムレベルで通信を検査する仕組みになっており、通信速度への影響を最低限に抑えながらデータの漏洩を防ぐことができるという。

 本ソフトには、“strict”モードと“Best-Effort”モードという2つの動作モードが用意されており、互いに切り替えが可能。

 “strict”は、HTTPSが利用できなければ接続を停止してしまう“厳格”なモードだ。もしこのモードでHTTP接続したい場合は、設定ダイアログであらかじめ除外ルールを指定する必要がある。除外ルールには、アプリケーション名や接続先のホスト、ポートなどが利用可能だ。

HTTPSが利用できなければ接続をブロックする“strict”モード
アプリケーション名や接続先のホスト、ポートなどが利用した除外ルールが指定可能
ログ画面

 一方、“Best-Effort”モードはHTTPS接続を“なるべく”利用するモード。代替となるHTTPSサーバーがなければ、そのままHTTP接続で通信を行う。どの接続がHTTPS接続に切り替えられ、どの接続がHTTP接続のままになっているかは、ログ画面で確認する必要がある。

ソフトウェア情報

「SSL Enforcer」
【著作権者】
Initex
【対応OS】
Windows 7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト(2015年2月28日まで)
【バージョン】
1.10 Beta

(樽井 秀人)