レビュー

テキストの要素を分析してアドバイスを表示してくれる「こよみさん」

「下読みさん」をリメイク。ファイルサイズや文字・空白の数を数える機能などを備える

「こよみさん」v1.00

 「こよみさん」は、任意のテキストファイルからテキストを構成する要素をカウントし、カタカナ用語や形容詞の使い過ぎなどをチェックしてくれるソフト。Windows Vista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。現在ベクターのライブラリページからダウンロードできる。

 本ソフトは文章チェックソフト「下読みさん」の後継ソフト。テキストの構成要素をチェックすることで、改行の回数やファイルサイズ、文字数や原稿用紙換算でのテキスト量といった情報のほか、こそあど(指示語)言葉や形容詞、“私”や“あなた”といった人称、接続詞の使用回数などを表示することが可能。テキスト内での単語使用回数のチェックはユーザーの登録した任意の文字列でも行え、複数の単語が登場する数も一括チェックできる。

 「こよみさん」はこうした要素のカウントだけでなく、それに基づいてアドバイスを表示する“下読み”機能も備える。下読み機能では、どの程度厳しくテキストをチェックするかという“解析難度”を“甘口”から“激辛”までの4段階から選び、アドバイスを受けることが可能。試しにいくつか窓の杜の記事を読み込ませてみたところ、『カタカナ用語を多めに使っていませんか?』『全体的に“?”を減らしたほうが良いでしょう。』といったアドバイスを受けることができた。

 さらに、常用漢字外の文字を抽出して表示する機能や、句点や読点など特定の文字の後で改行を行ってテキストをチェックしやすくする機能も備える。これらの機能を使用する際には、どれだけ「こよみさん」の上で表示を調整しても元のファイルが変更されないのはありがたい。

 なお、作者の柳氷氏によると、本ソフトは10月前半をめどにアップデートを予定しているとのこと。機能の追加要望なども受け付けているという。

ソフトウェア情報

「こよみさん」
【著作権者】
柳氷 氏
【対応OS】
Windows Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.00

(市川 祐吉)