レビュー

リストから選ぶだけ。お手軽なDNS設定の変更ツール「Public DNS Server Tool」

有名なパブリックDNSがプリセット。DNS設定を追加してワンボタンで切り替えることも

「Public DNS Server Tool」v2.1
DNSの設定をWindowsのGUIから変更しようとすると手順が煩雑

 「Public DNS Server Tool」は、DNSサーバーの設定を簡単に行えるようにする補助ツール。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、ネットワークアダプターのIPv4接続で利用するDNSサーバーのアドレスを変更することが可能。メイン画面の最上部にあるプルダウンから対象となるネットワークアダプターを選択し、リストから目的のサーバーを選択して[Change]ボタンを押すだけの簡単な操作で、当該ネットワークアダプターのDNS設定を書き換えることができる。接続されているネットワークアダプターすべての設定を一括で書き換えることも可能。DNSの設定をWindowsのGUIから変更しようとすると手順が煩雑で億劫に感じられるが、本ソフトなら非常に手軽で誰にでも簡単に扱える。

 リストには“Google Public DNS”や“OpenDNS”、“ノートン コネクトセーフ”、“Comodo Secure DNS”、“DNS Advantage”といったパブリックDNSのアドレスがプリセットされている。これらのパブリックDNSはパフォーマンスを重視していたり、悪意あるサイトやポルノサイトをフィルタリングすることによってセキュリティを高めているものが多い。サーバー設定を変更するだけでその恩恵を受けることができるのはうれしいところだ。

 さらに、実行ファイルと同じフォルダにある設定ファイル“servers.ini”を編集すれば、自分がよく利用するDNSサーバーを登録しておくことも可能。実行ファイル単体で利用できるポータブルアプリなので、USBメモリなどに入れておけば役に立つ機会もあるだろう。

 そのほかにも、DNS設定をレジストリファイルへ書き出してバックアップする機能を備える。もちろん、復元も可能だ。

ソフトウェア情報

「Public DNS Server Tool」
【著作権者】
TrishTech.com
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.1

(柳 英俊)