レビュー

Windowsのファイヤーウォール機能を使いやすく拡張「Windows Firewall Control」

ウィンドウをクリックするだけでそのソフトの通信を許可可能

「Windows Firewall Control」v4.0.8.6

 「Windows Firewall Control」は、Windowsのファイヤーウォール機能の設定を使いやすく拡張できるソフト。64bit版を含むWindows Vista/7/Server 2008/8/8.1に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4が必要。

 インストールするとタスクトレイに常駐し、独自のユーザーインターフェイスでファイヤーウォールの設定を行うことが可能になる。画面は2ペインに分かれており、左ペインで選択した設定画面が右ペインに表示される仕組み。また、画面下部のバーには通信の許可やブロックを行うためのボタンが表示されている。

 画面下部にあるバーの右端のボタンからはファイル選択ダイアログで通信を許可するソフトを選択でき、右から2番目のボタンを押すとソフトのウィンドウをクリックするだけでそのソフトの通信を許可可能。また、右から3番目のボタンからはファイル選択ダイアログで、左端のボタンからはウィンドウをクリックし、ブロックするソフトを指定できる。

 起動に表示される“Profiles”画面では、外部へ接続する際のルールをラジオボタンで設定可能。“High Filtering”を選択するとすべての送受信がブロックされ、“Medium Filtering”では許可された接続のみが通信可能になる。また、“Low Filtering”を選択するとブロックした接続以外は通信可能になり、“No Filtering”ではすべての接続が許可される。

 さらに、“Rules”画面からは通信を許可・ブロックした際に適用する範囲を“Outbound(送信のみ)”“Inbound(受信のみ)”“Outbound and Inbound(送受信ともに)”から選択可能。また、接続ルールの利用範囲を“Domein(ドメインネットワーク)”“Private(ホームネットワークまたは社内(プライベート)ネットワーク)”“Public(パブリックネットワーク)”から選択できる。

右から2番目のボタンを押すとソフトのウィンドウをクリックするだけでそのソフトの通信を許可可能
“Rules”画面

 “Options”画面からは、本ソフトをWindowsのログイン時に自動起動するようにしたり、ほかのソフトがファイヤーウォールのルールを変更することをブロックするオプションが用意されている。さらに、“Shell Integration”チェックボックスをONにすると、実行ファイルの右クリックメニューからソフトの通信を許可またはブロックすることが可能。

 そのほか、“Tools”画面からWindowsの“セキュリティが強化された Windows ファイアウォール”ウィンドウや、“イベント ビューアー”ウィンドウなどを開ける。

“Options”画面
“Tools”画面

ソフトウェア情報

「Windows Firewall Control」
【著作権者】
BiniSoft.org
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/Server 2008/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.0.8.6(14/03/20)

(長谷川 正太郎)