レビュー

JPEG画像のExif情報からウィザード形式で簡単にファイル名を変更「Exif Renamer」

リネーム時に写真の回転やフォトアルバム作成を行うことも可能

「Exif Renamer」v2.21

 「Exif Renamer」は写真に付加されているExif情報をもとにファイルをリネームするソフト。Windows XP/Vista/7/8および64bit版のVista/7/8に対応するフリーソフトで、編集部にて64bit版のWindows 8.1で動作を確認した。

 デジカメやスマホなどでは、基本的に写真の撮影時に自動でファイルに名前がつくが、デバイスによっては機械的な命名しか行えなかったり、無意味な文字列であったりして、後でファイルを整理しにくいものもある。そこで「Exif Renamer」を使えば、撮影時に付加されるExif情報を利用して、ウィザード形式でファイルをまとめて簡単にリネームできる。

 デジカメの中にも撮影日時をもとにファイル名を付けられるものはあるが、現状、命名の規則はメーカーごとにばらばらとなっている。「Exif Renamer」なら、撮影に使った端末の名前や撮影した日時、ISO感度、シャッター速度など、Exif情報の中から写真を整理するときに便利な情報をユーザーが選んでファイル名として使用することが可能だ。

 どのExif情報を抽出し、どのように並べてファイル名にするかはウィザード形式で簡単に決められる。クリックのみで操作できるよういくつかの項目があらかじめ用意されており、それをユーザーが並べ替えて用いる。抽出できる項目の中には端末のメーカー名などもあるため、異なるメーカーのカメラによって撮影されたファイルなどが混在している場合でも、重複することなくリネームを行える。

ファイルのリネームはウィザードに従うだけでよい
あらかじめ用意されている項目を並べ替え、ファイルの命名規則を決める

 ファイルの命名規則については用意された項目を用いるだけでなく、ユーザーが自らどのようにExif情報を抽出、並べるかをINIファイルの書き換えによって直接定義することもできる。また、キヤノンとニコンのカメラで撮影された写真については、メーカー固有の情報から参照したレンズデータをリネームに使用することが可能だ。

 そのほか、「Exif Renamer」ではファイルをリネームする際に、Exif情報にもとづく向きの変換や、フォトアルバムの作成を同時に行うことができる。フォトアルバムはHTML形式で、回転や拡大、縮小といった機能を備えたものが出力される。見やすく整理されたExif情報の一覧を表示させられるので、写真をDVD-ROMに保存したりWebで公開して誰かに見せたいときに便利だろう。

Exif情報に応じて写真をの向きを変える設定もある
リネームと同時にフォトアルバムを作成できるのが特徴だ

ソフトウェア情報

「Exif Renamer」
【著作権者】
Software Factory
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8および64bit版のVista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.21(13/02/24)

(市川 祐吉)