レビュー

転送データを圧縮して読み込みを高速化するChrome拡張「Data Compression Proxy」

モバイル版でお馴染みの機能をデスクトップ版でも

「Data Compression Proxy」v1.0

 「Data Compression Proxy」は、転送データを圧縮してコンテンツの読み込みを高速化できる「Google Chrome」用の拡張機能。編集部にてWindows 7上の「Google Chrome」v33.0.1750.117で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 「Google Chrome」のモバイル版(iOS/Android)には、データの転送量を削減してコンテンツの読み込みを高速化する機能が備わっている(“データ使用量を節約”機能)。Googleが管理する中継サーバーで、画像データを圧縮するなどといった通信の最適化が施される仕組みになっており、低速な回線や不安定な回線でレスポンスの向上が期待できる。

iOS版「Google Chrome」の“データ使用量を節約”機能
“chrome://net-internals/#bandwidth”

 これをデスクトップ版の「Google Chrome」でも利用できるようにしたのが「Data Compression Proxy」だ。デスクトップ環境を利用する場合であっても、ノートパソコンを出先で利用するといったケースでは高速で安定した回線が確保できるとは限らない。本拡張機能が役立つ機会は少なくないだろう。

 データの圧縮転送は、本拡張機能をインストールするだけで有効化される。拡張機能のボタンのアイコンが緑色ならば有効、赤色ならば無効だ。有効・無効は拡張機能のボタンを押すことで切り替え可能。なんらかの理由でプロキシサーバーへ接続できない場合は、自動的に30秒間、データの圧縮転送機能が無効化される。転送データがどれだけ圧縮されたかは、“chrome://net-internals/#bandwidth”で確認可能。

 なお、本拡張機能はGoogle公式のものではないので注意。あくまでも有志によって開発されたもので、Googleによる保証は一切ない。もっともソースコードが公開されているので、悪意ある機能が仕込まれている恐れはほぼないだろう。また、“データ使用量を節約”機能はHTTP通信でのみ有効であることにも注意したい。暗号化されたHTTPS通信では、データ圧縮の恩恵は受けられない。

ソフトウェア情報

「Data Compression Proxy」
【著作権者】
niu tech
【対応OS】
(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(14/02/16)

(柳 英俊)