レビュー

オーソドックスなマインドマップ作成ソフト「FreeMind」

2年半ぶりのバージョンアップでv1.0.0に、ノードのクローンを作成する新機能など

「FreeMind」v1.0.0

 「FreeMind」は、オープンソースで開発されているタブ切り替え型のマインドマップ作成ソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、“SourceForge”内のプロジェクトページからダウンロードできる。動作にはJavaランタイム(JRE)が必要。

 マインドマップとは、頭の中で描いているアイデアなどを、その断片となるキーワードを放射状につなぐことで整理する手法。窓の杜ではこれまでにも、いくつかのマインドマップ作成ソフトを紹介している。

 たとえば、窓の杜ライブラリに収録されている「XMind」は、作成可能な図解の種類が豊富だ。また、「Edraw MindMap」はテンプレートが豊富なため、見栄えのよい図解を手軽に作成できる。一方、今回紹介する「FreeMind」は10年以上前から開発が続く老舗のマインドマップ作成ソフトであり、もっともオーソドックスな存在だと言える。

ノードのクローンを作成する機能

 キーワードを記述する各ノードの作成・編集方法はメインメニューやツールバー、右クリックメニュー、ショートカットキーといったように選択肢が多く、ノードの一括展開や検索・置換などのコマンドも用意されている。図解の出力形式は独自ファイルのほか、JavaScriptを含むXHTML、PNG/JPEG画像、PDF文書などに対応し、マインドマップを作成する上での基本機能がとにかく充実している。

 なお、バージョン“1.0.0”という切りのよい最新版は今月19日に公開されたばかりであり、約2年半ぶりのバージョンアップとなる。ノードのクローンを作成する機能、ネットワーク上でマインドマップを共有する機能、前回の作業セッションを復元する機能などが追加された。

ソフトウェア情報

「FreeMind」
【著作権者】
Joerg Mueller 氏、Daniel Polansky 氏、Christian Foltin 氏、Dimitri Polivaev 氏など
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0(13/10/19)

(中井 浩晶)