レビュー

「Google Chrome」で流れている音声をタブごとに停止・再開できる拡張機能「MuteTab」

意図せずバックグラウンドタブで音声が流れるのを防止することも可能

「MuteTab」v2.0.5

 「MuteTab」は、「Google Chrome」で再生されている音声をタブごとにコントロールできる拡張機能。編集部にてWindows 8上の「Google Chrome」v29.0.1547.76で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 複数のタブを一度に開く拡張機能などを利用していると、開いたタブで音声が自動再生されたときに、どのタブで再生されているのか突き止めるのに苦労してしまう。そんなときにお勧めなのが「MuteTab」だ。“Mute(ミュート)”という名前から再生状態を保ったまま消音する拡張機能だと思いがちだが、本拡張機能はあくまでも音声再生の停止と再開をコントロールす拡張機能なので注意されたい。

 本拡張機能のボタンを押すと、音声が再生されているタブが一覧表示され、タブを閉じたり、コンテンツの再生を止められるようになる。再生を停止すると一覧からは削除されるが、[show stopped]というリンクをクリックすれば停止したタブも一覧に表示される。この状態で[Restore]ボタンを押せば、再びコンテンツの再生を再開することが可能。

Webページの右クリックメニューからもコントロールが可能

 また、[stop all tabs]リンクをクリックすることですべてのタブの音声再生を止めたり、[stop background tabs]リンクをクリックすることでアクティブなタブのみ音声再生を行うといったことも可能。これらの機能は、Webページの右クリックメニューからも利用できる。

 なお本拡張機能は、HTML5の“video”“audio”要素などのプラグイン不要のコンテンツに対しても、「Adobe Flash Player」などのプラグインコンテンツに対しても有効。

「Adobe Flash Player」のコンテンツは停止すると始めからの再生となる

 ただし、プラグインコンテンツを停止・再開した場合は、プラグインそのものがリロードされるため、コンテンツは始めから再生される。そのため、動画の視聴中やブラウザーゲームのプレイ中に音声だけを止めるといった用途には向かない。

 一方、プラグイン不要のコンテンツならば意図したとおりに一時停止・再開が可能。“YouTube”を利用する場合は“YouTube HTML5 動画プレーヤー”を有効にすると、利便性が向上するだろう。

ソフトウェア情報

「MuteTab」
【著作権者】
Jared Sohn 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.5(13/09/01)

(柳 英俊)