レビュー

面倒な「iTunes」ライブラリの管理を効率化してくれる支援ツール「iTunes CleanList」

楽曲の自動登録とリンク切れエントリーの削除を行い、ライブラリを最新に保ってくれる

「iTunes CleanList」v1.1

 「iTunes CleanList」は、「iTunes」のライブラリ管理を支援するツール。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 「iTunes」は、CDのリッピングや楽曲の購入・ダウンロードといった作業を、基本的にすべて「iTunes」のみで完結して行うことを前提に設計されている。そのため、楽曲管理を別ソフトで行い、iPodやiPhoneへ楽曲を転送するときのみ「iTunes」を使いたいといった場合にはかなり不便を強いられる。

 たとえば外部ツールでリッピングした楽曲を“ミュージック”フォルダへ保存したとしても、自動で楽曲をライブラリに追加することはできず、手動で登録作業を行う必要がある(“iTunes に自動的に追加”という特殊なフォルダへ保存すれば自動登録は可能)。また、外部ツールで“ミュージック”フォルダから楽曲を削除した場合も、「iTunes」ライブラリから楽曲情報(エントリー)は自動で削除されず、“リンク切れ”という扱いになる。

「iTunes」ライブラリで“!”マークがついた“リンク切れ”の楽曲情報
未登録楽曲の自動的登録と“リンク切れ”になった楽曲情報の削除を行い、「iTunes」ライブラリをミュージックフォルダと同期

 そんな場合にお勧めしたいのが、「iTunes CleanList」だ。このソフトが行うことは、大きく分けて2つに集約される。

 1つ目は、「iTunes」ライブラリに未登録の楽曲を自動的に検索・追加すること。“Media Locations”欄に登録されたフォルダから、“Media Files Types”欄で指定された拡張子をもつファイルを探し出し、もし「iTunes」ライブラリに登録されていなければ自動で追加してくれる。

 2つ目は、「iTunes」ライブラリで“リンク切れ”になった楽曲情報を自動的に削除すること。この機能を利用するには、“Remove entries that no longer exist”というチェックをONにする必要がある。「iTunes」ライブラリで“!”マークがついた楽曲情報を一掃することが可能。

 そのほかにも、処理の完了時に「iTunes」を閉じたり、システムをシャットダウンすることができる。定期的に実行すれば、「iTunes」ライブラリを自動的にミュージックフォルダやビデオフォルダと同期して、最新の状態に保ってくれる。

ソフトウェア情報

「iTunes CleanList」
【著作権者】
SD Software
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1

(柳 英俊)