レビュー

マルウェア検出サービス“VirusTotal”へ手軽に検体を送信「VirusTotal Uploader」

“VirusTotal”公式のツール。46種類のエンジンでマルウェアの有無をチェックできる

「VirusTotal Uploader」v2.0

 「VirusTotal Uploader」は、マルウェア検出サービス“VirusTotal”へ簡単に検体をアップロードするためのデスクトップアプリ。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8で動作を確認した。“VirusTotal”のWebサイトからダウンロードできる。

 “VirusTotal”はスペインを本拠とするセキュリティ企業で、URLやファイルを複数のウイルス対策エンジン(執筆時現在、46種類)でチェックするサービスを提供している。昨年12月に買収され、現在は米Googleの傘下。

 「VirusTotal Uploader」はその“VirusTotal”公式のデスクトップアプリで、ウイルスチェックを行いたいURLやファイルを手軽に“VirusTotal”へアップロード可能。インストールするとファイルの[送る]メニューに[VirusTotal]という項目が追加され、そこから当該ファイルを検体として“VirusTotal”へ送信できる。

 また、メイン画面から検体のアップロードを行うことも可能。起動中のプロセスを選択したり、ダイアログでファイルを選択したり、URLを入力することで、Webサイトを開くことなく、直接“VirusTotal”へウイルススキャンを依頼することができる。ファイルの場合は、メイン画面へドラッグ&ドロップしてもよい。

ファイルの[送る]メニューから検体を“VirusTotal”へアップロード
46種類のエンジンでマルウェアの有無をチェック

 なお、アップロードできるファイルサイズには制限があるので注意。Webサイト上のドキュメントには32MBまでと記述されているが、編集部にて動作を確認したところ20MBまでしかアップロードできなかった。サイズの大きなファイルの場合、配布URLやファイルのハッシュ値(MD5/SHA1/SHA256)を取得して“VirusTotal”で検出データを検索することが可能。ハッシュ値の取得には、「HashTab」や「bkhashes」といったツールがお勧め。

ソフトウェア情報

「VirusTotal Uploader」
【著作権者】
VirusTotal
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0

(柳 英俊)