レビュー

Symantecの技術が応用されたセキュアなオンラインストレージ「Norton Zone」

5GBまで無償で利用可能。フォルダ同期タイプの公式クライアントも

「Norton Zone」v1.0.0.194

 “Norton Zone”は、ウイルス対策ソフト“ノートン”シリーズで知られるセキュリティベンダー・米Symantec社が運営するオンラインストレージサービス。5GBまで無償で利用可能で、現在、パブリックベータ版として先着順で登録を受け付けている。正式版は2013年中に米国で提供される予定。

 “Norton Zone”の特長は、なんといっても米Symantec社のセキュリティ技術が応用されているという安心感にあるだろう。ファイルやフォルダはすべて暗号化のうえ転送され、バックアップ・冗長化・バージョン管理が行き届いた同社のデータセンターに保存される。ファイルのダウンロードや共有の際はウイルスチェックが行われ、安全でないファイルがユーザーの手に渡らないようになっているのもSymantecならではといったところだろう。

 また、コラボレーション機能に重点が置かれているのも特長と言える。ほかのユーザーを招待してファイルを共有したり、ファイルにコメントをつけてやり取りすることが可能で、アクセス制御やチームによるストレージ(Zone)の共有に対応したプランも用意されている(チームプランは30日間試用可能)。また、期限やダウンロード数といった制限を細かく指定して公開リンクを作成できるのも便利。

ファイルやフォルダはすべて暗号化のうえ転送され、バックアップ・冗長化・バージョン管理が行われる
公開リンクには期限やダウンロード数といった制限を細かく指定可能

 公式クライアントソフトは、Windows、Mac OS X、iPhone、iPad、Android向けが提供されている。幅広いプラットフォームがサポートされているのもうれしいところだ。

 Windows向け公式クライアントソフト「Norton Zone」はWindows 7/8に対応しており、「Dropbox」などとよく似た、ローカルフォルダとオンラインストレージが同期されるタイプになっている。同期対象のサブフォルダをフォルダツリーのチェックのON/OFFで指定できるほか、プロキシの設定にも対応している。

Windows向け公式クライアントソフトはローカルフォルダとオンラインストレージが同期されるタイプ
同期対象のサブフォルダをフォルダツリーのチェックのON/OFFで指定

ソフトウェア情報

「Norton Zone」Windows向け
【著作権者】
Symantec Corporation
【対応OS】
Windows 7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.194

(柳 英俊)