REVIEW(12/11/09)

Windows 8のスタート画面を徹底的にカスタマイズできる「Decor8」

壁紙に好きな写真を使ったり、独自のカラースキームを作成できる

「Decor8」v0.95 BETA「Decor8」v0.95 BETA

 「Decor8」は、Windows 8のスタート画面をカスタマイズできるソフト。Windows 8に対応する価格4.99米ドルのシェアウェアで、30日間試用可能。作者のWebサイトからベータ版をダウンロードできる。なお、ダウンロードの際はメールアドレスの登録が必要。

 Windows 8のスタート画面のデザインは、“PC 設定”の[パーソナル設定]-[スタート画面]でカスタマイズできる。“PC 設定”は[設定]チャームの下方にある[PC 設定の変更]からアクセス可能。ただし、壁紙は標準で同梱されている20種類のなかからしか選べない。また、チャームやタイルの色も、あらかじめ定義された色構成(カラースキーム)のなかから選ぶ仕組みになっており、自由に色を選べるわけではない。

Windows 8の“PC 設定”の[パーソナル設定]Windows 8の“PC 設定”の[パーソナル設定]

 もしこのような制限に不満を感じるならば、「Decor8」を試してみよう。スタート画面の壁紙に自分で撮影した写真を指定したり、カラースキームをカスタマイズすることができる。なお、本ソフトは全画面モードで起動し、デザインも“Windows ストア”のアプリによく似ているが、デスクトップで動作する従来型のソフトだ。インストーラーをダウンロードして起動し、ウィザードに従ってセットアップを進めよう。

 [Background]タブでは、スタート画面の壁紙の設定を行う。OS標準の壁紙はもちろん、「Decor8」に同梱されている多くの壁紙が選択できる。ユーザーが任意のフォルダを追加登録して、その中にある画像を壁紙にすることも可能。複数選択して定期的に切り替えたり、壁紙の配置方法を指定することもできる。

[Background]タブ[Background]タブ

 壁紙の配置方法には“中央に表示”“並べて表示”といったWindowsのデスクトップ壁紙でおなじみの方法に加え、“Parallax”スクロールという方法が用意されている。これは、デスクトップよりも横幅の広い壁紙を拡大・縮小によって画面に収めるのではなく、スタート画面の横スクロールに応じてアニメーションさせることで全体を表示するというもの。“視差効果(Parallax Effect)”によって時間差や奥行き感が得られる。

 一方、スタート画面のカラースキームは[Colors]タブでカスタマイズする。背景色・文字色・タイルの色・アクセントカラー(強調に用いられる色)を個別に指定し、保存・利用できる。OS標準で用意されている統一感のあるカラースキームは美しいが、なかには派手な組み合わせを好む人もいるだろう。本ソフトで自由な組み合わせを楽しんでほしい。

[Colors]タブ[Colors]タブ

 さらに[Options]タブでは、スタート画面に表示されるタイルの列数を指定可能。標準では解像度に応じて決められるが、本ソフトを利用すればそれを制限できる。また、“Parallax”スクロールの設定なども行える。

本ソフトでカスタマイズしたスタート画面本ソフトでカスタマイズしたスタート画面

【著作権者】
Stardock Software, Inc
【対応OS】
Windows 8
【ソフト種別】
シェアウェア 4.99米ドル(30日間試用可能)
【バージョン】
0.95 BETA(12/11/09)

(柳 英俊)